3月23日にアルセーヌ=ルパンを描いた漫画『アバンチュリエ』(森田崇)を紹介しました。そのアルセーヌ=ルパンに日本人の孫が居たとの設定で始まるのが『ルパン三世』(モンキーパンチ)です。双葉社の「漫画アクション」で最初に連載されていたのは1967年~69年です。
その「漫画アクション」自体が大人向けの漫画誌だったこともあり、残酷な描写や性的表現もある、ハードボイルド要素の強い漫画に仕上がっています。主人公は、祖父の後を継いで稀代の大泥棒となったルパン三世。彼には拳銃の名手である次元大介や、居合いの達人十三代目石川五ェ門の仲間がいます。また状況によって味方にも敵にもなる魅力的な女性の峰不二子。ルパン一味の逮捕を目指すICPO所属の敏腕警部である銭形幸一などの魅力的なキャラクターにあふれています。

ルパン三世達の活躍が魅力的だったこともあり、初回の連載終了後にアニメ化され、歩調をあわせるように漫画連載が、何度も再開されています。特に1977年から日本テレビで放送されたアニメ第2シリーズでは、格好良さを維持しつつコミカルな面も強くし、低めの年齢層を意識した演出になったことから大人気となり、映画版や日本テレビ「金曜ロードショー」にて放送されるスペシャル番組へと繋がりました。
またモンキーパンチ監修により、山上正月や深山雪男らの作画によるリメイク作品も発表されています。まだまだルパンの物語は楽しめそうです。
しかし最初に書いたように、モンキーパンチの『ルパン三世』は、ハードボイルド要素の強い大人向けの漫画です。確かに義賊の面はあるものの、自らの能力の限界に挑むような意味で、楽しみながら盗みを続けています。ですので、最近のテレビスペシャルからモンキーパンチの原作漫画に入った人は、かなりの違和感を覚えるかもしれません。
ただモーリス=ルブランが生んだアルセーヌ=ルパンと共に、モンキーパンチが生んだルパン三世も架空の人物です。ベースは同じでも手がける人によって、いろいろなルパン三世が生み出されることもあるのでしょう。
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