歌手の平原綾香が12日、東京都内で「平原綾香 Jupiter基金」の第1弾チャリティーコンサート「My Best Friends Concert~顔晴(がんば)れ こどもたち~」を行った。
開場前に平原は、今回のコンサートを企画した意図などを報道陣に説明した。「19歳でデビューして現在31歳。まだまだ自分のことで精いっぱいだけど、やっと世界のことも見渡せるようになってきた」という平原は、これまでチャリティー活動にゲストとして参加することはあったが「いつか主催でできたら…という夢があった」という。
また2004年の新潟県中越地震の際には「たくさんの方が私の『Jupiter』をラジオでリクエストしてくださった。何も分からなかった当時の私に“歌で何ができるのか”を教えてくれたのが、震災で傷ついた方々だった」と振り返り、「恩返しがしたいという気持ちと、3.11など震災が多い中で、自分に何かできないかという思いがずっとあった」と基金設立の経緯を語った。
チャリティーで集まった資金は「一つの場所に決めて寄付をするのでなく、困った人がいるところを助けていくスタイル」といい、「今年は小児がんで苦しむお子さんとその親御さんをサポートするACCL(NPO法人アジア・チャイルドケア・リーグ)に寄付させていただきます」と報告した。
平原は「今日のチケット代の収益の一部、チャリティーグッズの売り上げから制作費を除いた全ての金額が寄付される」とし、「来年は、また違うところを探して、毎年毎年寄り添える場所を変えながらやっていきたい」と語った。
当面の目標としては「年に1回、毎年これぐらいの時期にコンサートができたら」と語った平原。この日は、「デビュー以来の大親友」という歌手のKもゲストとして登壇する予定で、「Kくんもお父さんになったばかりだし、子どもたちを助けたいという思いが強い。Kくんとのデュエットも何曲かあるので、盛り上がるコンサートになりそうです」と声を弾ませた。