ストリッパーを声で演じ「演技賞」を受賞した広末涼子

 優れたテレビ、ラジオ番組などに贈られる、第45回「放送文化基金賞」贈呈式が2日、東京都内で行われ、女優の広末涼子が登壇した。

 広末は出演したラジオドラマ「ストリッパー物語」で、「演技賞」を受賞。盛りを過ぎたストリッパー・明美役に果敢に挑戦し「魅力的な愛らしさ、清潔さを失わず、しかも女性の魔性のすごみを、ラジオを通じて遺憾なく聞かせた」と評価された。

 記念の盾を手にした広末は「この場に立たせていただいて思い出したことが1つあります。私の尊敬する大好きな女優さんから10代の頃に頂いたお誕生日プレゼントに添えられていたカードに書かれていた言葉です」と語り出した。

 同じく受賞者として同席した桃井かおりとのエピソードで、そのカードには、「賢くてエッチな女性になってね」と書かれていたという。広末は「10代の私には、賢いとエッチが共存する女性像のイメージがまだできず、意味が分からなかったことを覚えています」と回顧。「今回の作品はセクシャルな部分が必要とされ、とてもハードルが高かった。この作品で賞を頂けたことで、かおりさんの言葉に少しだけ近づけたのかなと思うとうれしい」と語った。

 桃井は、NHKスペシャル「詐欺の子」で、詐欺電話の被害にあった女性を熱演し、「演技賞」を受賞。「私は『来週からカラー放送になります』ってアナウンスしたぐらい、白黒の時代から出ていますが、テレビの賞をあまりもらったことがない。橋田壽賀子賞とか絶対来ませんし…」と“桃井節”であいさつ。「詐欺のドラマなんて誰も見ないだろうと、なめていました。だから思いっきりやれた。それがちゃんと見ていただけていたなんて感謝です」とおちゃめに受賞を喜んだ。