『VICTIM(ism)』『パラダイム・パラドックス』とアッパーチューンが続き、「オン・ベース、恋一!」という綴の声から恋一のベースが炸裂し『マダリ』へ。
最近のワンマンライブでは中盤にヘヴィな楽曲を配置することの多いMEJIBRAY。この日も『BI“name”JIKA』、SE『天地創造-黒い雨-』をはさみ『Until…』『kairi』『RenYuS』と重厚かつダウナーな楽曲が続きます。
ステージ後方にはトーチが灯り、ダークな雰囲気の漂う中、うわ言のような笑い声をこぼしながら倒れこみ、びたん、びたんと床を這いずり回る綴。
その重厚な闇に一筋の光が刺すように『ネペンテス』へ。
そして「おまえたちは毒を散布しろ! こっちもたんまりくれてやるぞ! 行けるか”MEJIBRAY”!」と叫ぶ綴。その語り口はフロアとステージがともにひとつの”MEJIBRAY”であることを確認するようでした。そして始まったのはこのツアーのタイトルにもなっている『VENOMS』。
スモークのたちこめるステージの中「ライブはいっぱいあるかもしれないけど、今日、この日は一回しか無いんだからな!全力でぶつかり合え!死ぬ気でかかってこい!」という綴の言葉から『ACME』へ。
そして『BOWOW』『原罪の林檎』とフロアをブチあげるナンバーで一気に攻め上げていきます。
『シアトリカル・ブルーブラック』のイントロが流れる中、「ツアーファイナル、本当にありがとうございました! 此処に来たことは“偶然”じゃなくて、“必然”だろ! また必ずこの歌を歌ってくれるか?」
アウトロの響き渡る中、今の世の中は何かに挑戦する人は少ないと語る綴。続けて「今日ここで、MEJIBRAYの4人がいて、目の前にお前たち“MEJIBRAY”がいるのは、これまでずっとやってきた証拠だろ! 結果が全てじゃない! …そこまでやってきた過程があるから今日があるんだろう!この時間を忘れるな!誰も見てくれないなら…僕らが見てやるよ! これもお前らのおかげだ! サンキュー東京! また会おうな!」
フロア、そして自分に言い聞かせるかのように叫んだ綴の姿が観客の心に強く刻まれたと思います。