タワーレコード小田原店
コドモドラゴン『下剋上。』
この作品がリリースされた時点で既に「今年の3枚に入る!」と確信したフルアルバム。
キラキラして楽しいイメージもあるバンドですが、ラウドかつ激しさを増したサウンドと構成。緩急もあるのでいつまでも飽きません。
そして詩とサウンドにおける、強さ/弱さ&抗うことと儚さの感覚がとてもバランスよくて、気がつくと感情移入しています。
また、店頭を見ていると、今作で聴き手が広がったことを実感。Vo.ハヤト氏の地元ということもあり「小田原イズム」というイベントに他ジャンルに混ざり出演していただけたことも良かったなと。様々な垣根を越え、2016年もさらなるコドモドラゴンの下剋上が見られることでしょう。
BugLug『HAPPY BIRTHDAY KILL YOU』
結成5周年を迎え、バンド的にも音楽面でも成長したことを伺える超大作アルバム。“新感覚ミクスチャーロック”と謳われたことはそのままに、よりその幅と奥行きを広げたなと思わせます。
このシーンに落ち着くのではなく、まだこれから攻め続ける/生まれ変わろうとする決意が表題曲からも伝わってきます。
今作を経た彼らのライブを観て、「ムックがROCK IN JAPAN FES.に初登場した時の、多様なお客さんが盛り上がる最強の空間」を思い出しました。あの感じ、BugLugなら創れると思うんです。(各フェスのイベンターさんにプレゼンしたい気持ちをそっと抑える。。)
Blu-BiLLioN『GENESIS』
Blu-BiLLioNのイメージをこのようにもっている方は多いのではないでしょうか?ホールが似合う/大人しい/優等生etc… 実は私がそうでした。
アルバム『GENESIS』はバンドの根幹でもあるメロディの美しさは相変わらず徹底。加えて強さも楽しさも妖しさもはっちゃけ具合も持ち合わせ、これまでの個人的なイメージを覆しそうな内容になっていたので驚きました。「これはマズい!」と思って急遽ライブに行ってしまうほどに。笑
結果、(ホールに似合う美しさだけでなく)ライブハウス全体を灼熱にする骨太さがあり、『聴かせる』バンドから「全身と五感をフルに使って感じさせる」バンドだということを実感。
終演後、汗と笑顔でキラキラしているcolours(ブルビリファンの総称)のみなさんを見て、思わずツアーTを買いたくなりました。 ※某V系専門店のスタッフさん(元タワースタッフ!)に「まさか…遠征ですか?」と見つかってしまうという事態に。よって未遂。
ライブ抜きにしても作品として素晴らしかったので、お客様にはもちろんですが、全国のバイヤー様にも自らプロモーションしたくなる1枚でした!
と、アルバムを3作掲げましたが、実はアルルカンのシングル『道化ノ華』も最高でしたよね。(当時の)新衣装とこの曲を発表した瞬間、渋谷公会堂公演の幕が開く様がはっきり脳内にイメージされましたから。活動してきた2年が濃い内容且つこれからのビジョンが明確、そしてどこまでも音に対して真摯だからこそ表現できた内容の3曲だと思いました。
他にもMERRY(←2014年末発売だったので、昨年書きたかったです…)もムックもR指定もマイナスも…たくさん名盤ありすぎて書ききれません。他のお店さんが書いて下さっていることに期待しておきます。ちなみに邦楽すべて含めるとCrystal Lakeの『THE SIGN』も最高です◎
長くなりましたが、2016年も全国のタワーレコードでは、様々なジャンルの音楽をご用意して皆様のご来店を心よりお待ちしております!