映画『僕だけがいない街』完成披露試写会が25日、東京都内で行われ、出演者の藤原竜也、有村架純、及川光博、鈴木梨央、中川翼、杉本哲太、石田ゆり子と平川雄一朗監督が出席した。
三部けい氏による同名漫画を映画化したこの作品は、自分の身に降りかかる事件を食い止めなければ何度も同じ時間を繰り返してしまう“リバイバル”という現象に巻き込まれた主人公・藤沼悟(藤原)が、18年前に起こった小学生連続誘拐殺人事件の真犯人を突き止めるミステリーを描く。
藤原と初共演となった有村は「大先輩なのでちゃんとしなきゃと構えていた部分があったのですが、まったく壁を感じなくて一緒にいてすごく楽しかったです。顔を見るだけで笑っちゃうくらい楽しい空気にさせてくれた」と笑いをこらえながら語り、藤原は「特に笑わせるつもりもなく真面目に語り合っていたのに、なにか笑っているんですよね」と首をかしげた。
過去と現在を行き来する“リバイバル”で10歳の悟を演じた中川は300人が参加したオーディションで役を射止め、本作が本格的な演技初挑戦となる。「僕は舞台あいさつに出ることが夢でした。とてもうれしいです」と喜び、憧れの俳優には「藤原竜也さん。とても格好よくて、声が渋くて、心に残るお芝居をするところが大好きです」と語った。
悟の担任教師・八代学を演じる及川は「漫画やアニメなどの二次元を実写化する時は原作を熟読することを心がけています。今回もしっかり漫画を読み込みました」と役づくりを語り、撮影での苦労を「ハムスター役のハムスターがなかなかの大御所で、わがままで監督の指示を聞かなかったのが苦しかったですね」と笑わせた。
また、物語にちなんだ企画として藤原と有村の幼少時代の写真が公開され、はっぴ姿の自身の写真が映し出された藤原は「幼稚園だと思うのですが本当に記憶がなくて、一切覚えていないです」と先回りして司会者の質問を受け付けず。有村はこんがり日焼けした小さいときの写真に「恥ずかしいです。全然変わっていない、そのままですね」と照れ笑いを浮かべ、当時に戻れるなら「毎日この髪型をしていて写真も全部この髪型なので、髪型を変えたい」と願望を述べた。
映画は3月19日から全国ロードショー。