蒼井優(左)と妻夫木聡
映画『家族はつらいよ』の初日舞台あいさつが12日、東京都内で行われ、出演者の橋爪功、吉行和子、西村雅彦、夏川結衣、林家正蔵、中嶋朋子、妻夫木聡、蒼井優、山田洋次監督ほかが登壇した。
本作は「男はつらいよ」シリーズの山田監督が描く家族の物語。結婚50周年を迎えた夫婦に突如訪れる熟年離婚騒動を中心に、家族の問題を面白おかしく描く。
山田監督は、2013年に公開された『東京家族』で家族を演じた8人のキャストが再集結した本作について「『東京家族』で、せっかくある種の協和音が生まれた。それで終わってしまうのはもったいない。それ(協和音)がとても映画では大事であって、大勢の俳優さんの気持ちが広がって、その思いがスクリーンから出てきて観客に伝わる」と再集結の理由を明かした。
また、山田監督は「最近は映画館がおとなしくなってる気がしてしようがない。どうぞこの映画をご覧になる皆さんは、遠慮なく笑ったり、前のいすを蹴飛ばしたり、お互いにしゃべり合ったり、『周りの迷惑になりますから私語を…』なんていうテロップが出たら『大きなお世話だ』と怒鳴ってください。楽しくワイワイ言いながら、映画を見て、少しでも元気になっていただきたい」と語った。
この日の舞台あいさつでは、ホワイトデーが近いことから、夫と彼氏役から妻と彼女役へ花束が贈られた。蒼井に黄色いラナンキュラスの花束を渡した妻夫木は「優ちゃんは『東京家族』の時も今回も黄色い衣装が多くて、薄めの黄色が似合う方。僕にとって太陽のような人。黄色の洋服を普段から着ていただいて、みんなの太陽のような存在でいてください」と語り掛けた。
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