NHK BSプレミアムで放送中のプレミアムよるドラマ「初恋芸人」で、売れないピン芸人の主人公・佐藤賢治を演じる柄本時生がインタビューに応じ、芸人を演じることへの楽しさと憧れ、子ども時代のほほ笑ましいエピソードなどを語った。賢治の前に突然現れた謎の女性・市川理沙(松井玲奈)との揺れる関係性も見どころとなっている。
―芸人役をやる上でどんなことを準備し、心掛けていますか。
YouTubeやDVDを見ました。劇中で披露するネタが三つあって、後半に出てくる二つはイメージできる芸人さんがいたので、それを見るようにしました。お笑いは見ていた方だと思います。ダウンタウンの松本人志監督の『さや侍』に出たので、すごくうれしかったです。“仕事をしていて良かったランキング”の結構上位だと思います(笑)。
―芸人役は楽しかったとおっしゃっていましたが、具体的にはどのあたりですか。
芸人さんの役はやったことがなかったので、それ自体がすごく楽しかったです。練習してネタをやるのは緊張したし、足もすごく震えたりしたのですが、それを体験できたのが良かったし楽しかった。練習は、やっぱり部屋の隅の方で壁に向かってやるんです。人間の習性なんですかね(笑)。
―ネタ中にアドリブを入れたりしましたか。
フリップネタをやるのですが、そこにちょっとだけ。「あっ、このタイミングは笑いそうだな」と思って。ゆったりできるネタだったこともあってお客さん(役の出演者)の反応をちゃんと見られました。ゆったり言ってみてうまくいったりいかなかったりもありましたけど、それ以外のところではアドリブは入れられなかったです。
―ドラマや映画以外にもバラエティー番組、コント番組などで憧れの芸人さんと共演してみたいという思いはありますか。
いや、怖いですね。ミーハー気分の方が強くなってしまう気がします。ファン心理が先取っちゃいそう。うちのお兄ちゃん(柄本佑)がさまぁ~ずさんと一度だけ共演しているので、僕はないんじゃないですかね。でもやれたらうれしいです。コントは、俳優と微妙に一緒のような部分があるような気がしています。漫才は憧れます、格好良いです。経験としてはどちらもやってみたいです。
―もしやるとしたら相方は誰がいいですか。
兄ちゃんがいいです。兄弟だから。中学1年生ぐらいのころ、二段ベッドで寝る時に僕がボケで兄ちゃんが突込みみたいな感じで漫才をやっていました。なぜだか分からないけどそういう遊びを(笑)。ネタも考えずべらべらしゃべっているだけなんですけど、心の中では二人で大爆笑なんですよね。兄ちゃんがいいと言ったのはそれがあったからかもしれないです。
―演じた賢治はウルトラマンや怪獣オタクですが、柄本さんは何かオタクといえるものやマニアックな趣味はありますか。
ゲームとジェット・リーが好きです。映画は趣味なのでよく見させてもらっています。ゲームはドラクエとかRPG系をずっとやっています。アクションゲームもやります。基本的にドラクエが好きです。
ドラマは毎週火曜日午後11時15分から放送。