4月4日から始まるNHKの連続テレビ小説「とと姉ちゃん」の第1週完成試写会が22日、東京都内で行われ、出演者の高畑充希、西島秀俊、木村多江が登壇した。
ドラマは“父親代わりの長女”小橋常子(高畑)が、生前の父・竹蔵(西島)が教えてくれた「当たり前の生活がいかに大切か」という教えを胸に、二人の妹と母(木村)を守っていこうと奮闘する姿を描く。
1週目の舞台は昭和5年の静岡県遠州地方。小橋家は、月に一度家族皆でお出掛けする習わしを楽しみとしている仲良し家族。しかし、突然竹蔵が結核で倒れ、家族を常子に託してこの世を去ってしまう。
1週目は子役がメーンで出演するため、高畑の登場シーンはごくわずか。その分「視聴者目線で見られるので楽しみにしていた」という高畑は、完成版のDVDを「家で友だちと見て号泣した」という。
また、実質西島との共演シーンがない高畑は「三姉妹は、ずっと、ととを妄想しながら(イメージを)補いながらやってきた。だから実際に1週目を見て、ととが生きている…!みたいな。自分の想像だけで作られていた人が生きていて、すごく温かい家族があって…。とても大好きな1週目になりました」と笑顔で感想を語った。
西島が演じるととについては「すてきでした。想像以上に温かくて柔らかかった」と話し、「あわよくば1週目を見てから撮りたかったと思ったぐらい」と語った。
また「私たち三人も相当なととファンなので、控え室などで、西島さんがテレビに出ている姿が映ったりすると、みんなのはしゃぎ方がすごくて、異常なほどテンションが上がる」と明かし、「(西島と)一緒のシーンを撮りたくて、(脚本家の)西田(征史)さんに頼んだのですが、無理だと言われました」と残念そうに語った。
西島も「僕も本当に幽霊でもなんでもいいから出してほしいけど、かなわないようなので残念。決して長くはない撮影期間だったけど、すごく充実していたので、今後の三姉妹の成長を、視聴者の皆さんと見守っていきたいと思う」と父親の顔を見せていた。
落合将チーフプロデューサーは、西島と高畑の共演について「あるとしたら最終回とかだろうけど、回想とか夢とか(形式は)どうなのかな…。全く決まっていない」と語った。