実際にNOTTVではライブ放送の強みを活かしたコンテンツが放送される予定だ。3チャンネル合わせて1週間に多くの時間の生放送番組を編成。中でも目玉番組として、月曜から金曜の毎日、朝10時から7時間という長時間の情報番組「notty★LIVE 7時間!」が生放送される。曜日別にパーソナリティが入れ替わり、ファッションやグルメの最新情報を紹介するほか、芸能記者会見のノーカット放送も予定されている。

また、〝ライブ性〟が活きるコンテンツとしてスポーツ中継があるが、NOTTVではJリーグのJ1・J2の試合や、セリーグ、パリーグの両試合が生中継される。

「地上波で少なくなったJリーグ中継や、プロ野球中継は、テレビとの差別化戦略のコンテンツとして大きな魅力となるでしょう」(佐野さん)

さらには、BS・CS放送の人気番組や、人気アニメ『交響詩篇エウレカセブン』の続編『エウレカセブンAO』、人気時代劇や海外ドラマなどさまざまなジャンルの人気番組を提供し、幅広い層をターゲットに設定している。

また、ネットとの連動も、本サービスの大きな特徴のひとつだ。放送を視聴しながら、ツイッターなどのSNS上で感想や意見のやりとりをシームレスに行うことが可能となる。これもこれまでのテレビにはできなかった、現代の放送の楽しみ方に即した仕掛けだろう。

「地上波をそのまま流すだけだったワンセグとは違い、モバイルならではの取り組みができるというのが本サービスの強みです。連動するSNSや、ニュースやスポーツなどのライブ性が重要なコンテンツを、いかにモバイルの利便性と合わせて活かしていけるかがカギになるでしょう」(佐野さん)

これまでのテレビにできなかった放送を目指し立ち上げられたNOTTV。ドコモより対応機種2機が発表されている。上期にさらに5モデルが投入される予定だ。加えて、今後、新聞や書籍などのデジタルコンテンツを配信する予定もあると言う。

スマートフォン時代に、モバイルの楽しみ方に合ったコンテンツを提供する、全く新しい放送が創出されるか否かは、本サービスの手にかかっている。