頂点を極めた“新時代の『ライオン・キング』”

© 2019 Disney Enterprises, Inc. All Rights Reserved. 8月9日(金)全国公開

ここまで「なんだかなー」な面ばかりつらつら書いてしまいましたが、今回の”超実写版”『ライオン・キング』を見て、全てがひっくり返りました。

とにかく素晴らしく、今はもう『ライオン・キング』という1つの作品が、大好きになってしまっています。

その理由と魅力を、5つのポイントで解説して行きましょう。

1. ここまでやる!? 半端ない再現度

地平線に浮かびあがるオレンジの太陽、プライドロックに集まる動物たち、そして誰もが知る、あの“サークル・オブ・ライフ”が流れる壮大なオープニング——

既にこのシーンだけで、あまりの完全再現ぶりに度肝を抜かれました。

細かなシーンの数々やセリフ、カメラワークなんかも、ほとんど相違ありません。

私たちが知っている『ライオン・キング』の何もかもが、そのままそっくり実写化されていて、アニメ版との違いを探すのが、もはや難しいぐらい!

実写映像化された事による、圧倒的な説得力

もちろんアニメ版ありきですし、そちらも素晴らしいのですが、全てが迫力の実写映像になった事で、より物語や動物たちの生き様に、説得力が増した感じ。

どの場面も「ここまでやる?! 」レベルで丁寧に完全実写化されていて、「実写になると、こんなに凄いんだ…」と、いちいち感銘を受けてしまうほど。

本作がただの実写ではない”超実写版”である理由が、既に冒頭の4分間で、目の前に突き付けられた感覚でした。

とにかく、「サークル・オブ・ライフ」のシーンだけでも必見!! 鳥肌モノです。

2. ブラッシュアップされ飛躍を遂げた『ライオン・キング』の音楽

アニメ版『ライオン・キング』は、サウンドトラックがディズニー史上最高のCD売上げを記録した作品でもあります。

本作では、エルトン・ジョンら豪華な音楽チームが再集結!

おなじみのミュージカルナンバー5曲が、馴染み深さも残しつつ、新たなアレンジで25年ぶりに蘇りました。

シンバ役のドナルド・グローヴァ―&ナラ役のビヨンセは、共にグラミー賞を受賞経歴を持ち音楽界の頂点を極める2人であり、豪華キャストで聴ける最新版の楽曲たちに、もう大興奮!

前述の「サークル・オブ・ライフ」もですが、劇場の大音量で聴くミュージカルナンバーたちは、もう毎曲スタンディングオベーションしたくなるほど素晴らしかったです。

注目は「Be Prepared(準備をしておけ)」

中でも、ハイエナたちと手を組み策略をめぐらすスカーが歌う「Be Prepared」は、アニメ版と全く違うアレンジで、本楽曲をこういう解釈で生まれ変わらせられるのか…!と、驚きました。

とにかくアレンジが格好良く、スカーが高らかに野望を歌い上げるアニメ版に対し、メロディーもほぼセリフに近いような感じ。

囁くようにハイエナたちをそそのかし、息をひそめて恐ろしい計画を練り上げている様がより明確に表れていて、凄みと迫力が段違いでした。

“ディズニーミュージックの最高峰”と賞されるアニメーション版の音楽を受け継ぎつつ、最高の人材によって、新たに生まれ変わったナンバーを、是非劇場の大音響で聴いて欲しいです。

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