高橋みなみのAKB48卒業を記念してのオリジナル公演「高橋みなみ卒業特別記念公演~10年の軌跡~」が8日、東京都内のAKB48劇場で行われ、終演後に高橋が報道陣の取材を受けた。
特別公演には現役メンバーや卒業メンバー89人が出演し、高橋が自ら考えたセットリストで「桜の花びらたち」、「会いたかった」、「RIVER」などアンコールを含む全20曲をパフォーマンスした。
先日行われた卒業コンサートと同じ白いドレス姿であらためて報道陣の前に登場した高橋は「今日のリハーサルの時に初めて卒業するんだなと思って、頭から泣いちゃいました」と苦笑を浮かべ、「ホームだった場所に帰ることができない寂しさを感じてしまって、これが最後なんだ、みんなが歩んできた道なんだと思いました」と実感を語った。
1曲目の「さくらの花びらたち」はアカペラで歌いたいと自ら希望したものの、「ちょっとこれ歌えないなと思って…。歌えなくなってしまったらメンバーには『早いよ』と笑われてしまいました」とやり取りを明かした。「自分で選んだ曲だからこそ反応も気になったし、しっかり受け取って楽しんでくれた。何をやっても許してくれるのがホームだなと思いました」とファンの反応にも手ごたえをのぞかせた。
現役メンバーに送る最後の言葉は「自分なりに伝えられたと思います。背中で、姿勢で見えればいいと思ってあまり言葉では言いませんでした」と思いを語り、「過去にとらわれてほしくない。10年積み上げてきたものに乗せていくのではなく、11年目の新たなスタートをみんなでゼロから楽しく、AKB48を愛して作っていってほしい」と願いを託した。
自身にとってのAKB48劇場について「ホームです、家です、学校です。実際の学生生活では学べないことを学ばせてもらいました。青春のすべてはあそこだったと思います」と振り返り、最後に「ありがとうございました」と頭を下げた高橋の目には涙が浮かんでいた。