水谷隼(木下マイスター東京) (C)T.LEAGUE

2年目のさらなる激闘を予感させる開幕戦となった。8月29日、『ノジマ Tリーグ 2019-2020』男子開幕戦は、5か月前に行われた『Tリーグ プレーオフ ファイナル』と同じ顔合わせとなった。木下マイスター東京×岡山リベッツ。アリーナ立川立飛に2115人を集めたオープニングゲームは、第5セット・ヴィクトリーマッチまで雪崩れ込んだ。

【チケット情報はこちら】

第1マッチはダブルス・KM東京・丹羽孝希&張本智和×岡山・上田仁&森薗政宗。『東京五輪』を見据える丹羽&張本が第1セットを11-5で先取するも、2018-2019ベストペアの上田&森薗が地力を発揮し、11-9、11-7で連取し、岡山が先勝。

第2マッチはKM東京・水谷隼×岡山・吉村和弘。2018-2019シーズンMVPを獲得した日本の第一人者・水谷が吉村を圧倒、3-0のストレート勝ちでKM東京が1勝1敗のタイに戻した。

第3マッチはKM東京・ホウ・エイチョウ×岡山・町飛鳥。第1セットこそ町が強気に攻めて11-6で先制するものの、試合は徐々に変幻自在のカットマン・ホウのペースに。2階スタンドからもハッキリとわかるほどの回転数のカットを駆使し、町のミスを誘い、3-1で勝利。KM東京が王手をかけた。

勝負の第4マッチはKM東京・張本×岡山・森薗。第1セットは森薗が7-2と走るも張本の粘りの前に一時は9-9に。追い付かれる嫌な展開にもタイムアウトでペースを取り戻した森薗が11-9で先取。第2セットは張本の11-7、第3セット森薗11-8、第4セット張本11-4とセットごとに主導権が変わる一進一退の攻防は最終第5セットへ。森薗が2ポイントを連取すれば、張本は3Pを取り返し、さらに森薗が1点を加え、9-9の熱戦に。だが、この勝負どころで森薗が張本のミスを誘い、11-9で岡山がイーブンに戻した。

勝負は運命のヴィクトリーマッチ、KM東京・水谷×岡山・上田に託された。シビれる展開に水谷は5-1と走った。だが、上田に3連続得点を取られる嫌な流れとなる中、全日本V10王者は慌てず騒がず。卓越された台上技術を見せ付けて、11-6で連覇を狙うKM東京を開幕戦勝利に導いた。

貫禄の勝利となった水谷は「開放感でいっぱい。ヴィクトリーマッチは出ない人にはなかなか伝わらないが、本当に胃が痛くなる。長く卓球をやっているが緊張する。その分、開放感は最高」と安堵の表情を見せた。

東京で、大阪で『ノジマ Tリーグ 2019-2020』が開幕、KM東京×岡山の熱戦に続け。

今週末のカードは以下の通り。
【男子】アリーナ立川立飛
8月30日(金) TT彩たま×琉球
8月31日(土) 岡山×TT彩たま/KM東京×琉球

【女子】大阪府立体育会館
8月30日(金) 日本生命×KA神奈川
8月31日(土) KA神奈川×名古屋/日本生命×ニッペM
9月1日(日) 日本生命×名古屋/ニッペM×KA神奈川
9月2日(月) ニッペM×名古屋