(左から)小沢真珠、田辺誠一、竹中直人

 NHKBSプレミアムのよるドラマ「最後のレストラン」の試写会および会見が15日、東京都内で行われ、出演者の田辺誠一、竹中直人、小沢真珠が出席した。

 藤栄道彦氏の同名漫画を原作にしたドラマは、偉人たちが人生の最後に訪れるレストラン「ヘブンズドア」を舞台に、ひねくれ者の天才シェフ園場凌(田辺)が偉人たちの無理難題な注文に挑戦していく様子を描く。

 全ての撮影はすでに済んでおり、役柄を通じて多くの偉人たちに触れた田辺は「食べることは生きることにつながると思う。死を間近にして何を食べたいと思うか、それぞれの偉人たちの人生のテーマみたいなものを勝手に感じてしまって、そういうものも楽しめるドラマになっていると思います」とアピールした。

 第1話で織田信長を演じた竹中は「まさか自分が信長をやるなんて思っていなかった。大丈夫かなと思ったけど、(信長の名言)『人間50年』を歌えるのはうれしかった」と照れ笑いを浮かべ、「田辺くんは大好きだったからただただ楽しかった。本番前はよくこの刀で斬っていました。(鈴木)浩介くんもリアクションしてくれるから楽しかった」と満足げに振り返った。

 一方、第2話でクレオパトラ役を務めた小沢は「ウイッグと衣装がものすごくクレオパトラだったのでやりやすかった」とこの日もクレオパトラの衣装を着て笑いを誘い、「役の上では田辺さんに暴言を吐いたり手を上げたりすることが多かったので心が痛かったけど、クレオパトラなんだと思ってやらせてもらいました」と明かした。

 また、シェフ役を演じた田辺は自身の得意料理を問われると「ほぼしないのですが、妻がいないときに子どものために多少は。一番作るのは冷凍チャーハンです。フライパンに入れて卵でくるむのがお薦め」と笑いを誘い、もし偉人が自宅に来るなら「原作には忠犬ハチ公が来る回もあるので、うちにいきなりハチ公が来たらどうおもてなししようか楽しみです」とほほ笑んだ。

 ドラマは26日午後11時15分から毎週火曜日に放送。