映画を超える空前絶後のスケールで、世界中で大ヒットを記録しているドラマ『ゲーム・オブ・スローンズ』。日本でもシーズンを重ねるごとにファンを増やし、5月3日(火)にはエミー賞で史上最多の12部門を受賞した第五章がブルーレイ&DVDリリースされる。そして4月25日(月)からは、最新シーズン第六章の日米完全同時放送も決定。そんな中、初来日したアリア・スターク役のメイジー・ウィリアムズに話を聞いた。
ジョージ・R・R・マーティンの世界的ベストセラー『氷と炎の歌』を完全映像化。架空の大陸ウェスタロスの覇権をめぐって、愛と欲望、陰謀と裏切りの戦いを繰り広げてきた『ゲーム・オブ・スローンズ』。ドラゴンや異形の者たちが登場するが、これまでのファンタジー映画やドラマとは一線を画す熱狂的な支持を得ている。メイジーはそんな人気の秘密を、「それは、本当に無慈悲にメインキャストを殺しちゃうことね。そんな思い切ったことをするドラマは他のシリーズにはないでしょう。だから、予想がつかなくて、視聴者は次が気になってしまい、また観たくなるのよ」という。
2011年からスタートした本作。メイジー演じるアリアは覇権争いに巻き込まれるスターク家の次女で、目の前で父が殺害されたことから少年を装って逃亡し、家族の復讐を誓いながらも、行く先々で苦難に見舞われる。「アリアは最初はとても純粋で無垢な部分もある子だった。それが、さまざまな苦難を乗り越える中で、父のように忠誠心だけでは生きられないことを知り、策略家的な発想もするようになったの。でも、まだまだ世の中のことをもっと学んでいかなくてはならない。それは私自身もそうだけど」と役柄に自分自身を重ねる。先日、19歳の誕生日を迎えたばかり。「10代をこのシリーズと共に生きてきた。アリアと同じように早くから大人の世界に放り込まれたことで、私自身も成長したわ。何より、『ゲーム…』に出会えたことで一生、女優業をやりたいという自信にもつながった」と語る。
覇権争いはますます熾烈になっていくが、一体最後に誰が王の座に座ると思うか尋ねてみたら……、「実は、アメリカで出演者の合同インタビューがあった時に、メインキャストのひとり、エミリア・クラークが『サンサ(スターク家の長女)が女王になり、アリアが女王の手(=宰相)になるのがいいんじゃないかな、ふたりコンビで……』と言っていたわ。本当に、どんな物語になるのかしら、私も楽しみなの(笑)」
『ゲーム・オブ・スローンズ 第五章:竜との舞踏』
5月3日(火)ブルーレイ&DVDリリース
発売・販売元:ワーナー・ブラザース ホームエンターテイメント
『ゲーム・オブ・スローンズ 第六章:冬の狂風』(全10話)
スターチャンネルにて4月25日(月)朝10時より日米完全同時放送
取材・文:前田かおり