「暑いからジャケットを脱ぎたいが、ゲストが来るまで我慢する」「すぐ衣装を脱いでしまい衣装さんに怒られる」と笑いながら語るMORRIEに呼び出され、この日1人目のゲストとなるSUGIZOが52本の薔薇の花束を携え登場。
1月にこの世を去ったDevid Bowieへのレクイエムとして、MORRIE・SUGIZOが両者がそれぞれカバーをしているという「Space Oddity」を披露しました。
宇宙的なSUGIZOのギターサウンドの上で、やわらかであり確実に死と無情を感じさせる詞を、静かにしかし肉迫的に歌うMORRIE。
MCでは52歳という"肉塊"の年齢に触れ、「100歳まで2年に1枚アルバム出すとしたら25枚?100歳でライブってかっこいいよね。その頃にはみんな死んでるんちゃう?」と会場をざわつかせる一幕も。
「眩暈を愛して夢を見よ」では、SUGIZOに加え、2人目のゲストとなる清春が登場。
濃密に絡むMORRIEと清春の歌声が、繰り返し出てくる"夢を見よ"というフレーズのもつ呪術性をより強くしており、このライブならではの没入感で会場が満たされていきました。
SUGIZOが拍手で見送られた後は、清春と共に「あの人に会う」、「The Godsend」。
自身のツアー中にも拘らず駆けつけた清春はアコースティックギターを携えて登場。「この日の為に練習しました でも緊張しています」と清春。
そんな中披露された「The Godsend」は、DEAD ENDトリビュートで清春がカバーし、過去のライブでも歌われるなど、もはや"持ち歌"とも呼べるだろう1曲。MORRIEからも「似合っている この曲あげるよ」という言葉も飛び出していました。
一見全く歌唱法やスタイルの異なる清春とMORRIEですが、2人が合わさったとき、そこに美しいジンテーゼが生まれているよう。
2人のゲストが花を添えたライブは、その盛り上がりを増幅しながら終盤へ向かいます。