2. 選曲はディズニー映画で「願いに思いを馳せるシーン」の名曲ばかり

「スカイハイ・ウィッシュ」では、花火に合わせてディズニー映画の名曲も流れます。

実は、この選曲こそが「"Wish"を輝かせる」というメッセージを強力に裏付けているのです。

どの曲もディズニー映画の登場人物たちが、「願い」に思いを馳せるシーンで流れる曲ばかり。

以下に紹介します。

「Part of Your World」-『リトル・マーメイド』より

人間界との接触は固く禁じられているにもかかわらず、人間の王子に恋をしてしまう人魚の王女「アリエル」。

「Part of Your World」は、アリエルが人間の世界へ行ってみたいと憧れるシーンで歌う曲です。

人間界へ憧れと王子への思いは止められず、アリエルは悪い魔女と契約し、美しい自分の声と引き換えに人間の脚をもらって王子に会いに出かけます。

 

「I've Got a Dream」-『塔の上のラプンツェル』より

魔法の髪を持って生まれた「ラプンツェル」は生まれてすぐに誘拐され、18年間、塔の中に閉じ込められて暮らしていました。

外に出ることを禁じられていたラプンツェルですが、「毎年自分の誕生日の夜、空に浮かぶ光をもっと近くで見てみたい」という願いを叶えるため、泥棒「フリン・ライダー」と旅に出かけることになります。

旅の途中、訪れた酒場で危険な目にあったラプンツェルは、自分の旅を阻もうとする荒くれ者たちに「夢の大切さ」を諭します。

「I've Got a Dream」はラプンツェルの説得に心を打たれた荒くれ者たちが歌う曲で、「ピアニストになりたい」「恋人がほしい」それぞれが心に秘めていた願いを歌い上げます。

 

「Someone's Waiting for You」-『ビアンカの大冒険』より

主人公のネズミ「ビアンカ」と、そのお供である「バーナード」は、「国際救助救援協会ニューヨーク本部」の指示により、助けを求めている孤児の少女「ペニー」を探す冒険に出かけます。

長い冒険の末、ビアンカとバーナードが見つけたのは、島で危険な児童労働を強いられていたペニーの姿。

「Someone's Waiting for You」は、ペニーが「私にも両親がほしい。希望を捨てずに歩んで行こう」と涙するシーンで流れる曲です。

ビアンカとバーナードはペニーを励まし、島からの脱出を手伝います。

 

「Friend Like Me」-『アラジン』より

ある日、街でアグラバー王国の王女「ジャスミン」に出会い、心を惹かれた貧しい少年「アラジン」。

アラジンは「ジャスミンと結ばれたい」という願いを叶えるため、ランプの魔人「ジーニー」や魔法のじゅうたんの力を借りて奮闘します。

「Friend Like Me」はジーニーが、3つの願いを叶えられるという自分の不思議な能力を、アラジンに説明する時に歌う曲です。

 

「When You Wish Upon a Star」-『ピノキオ』より

おもちゃ職人である「ゼペット」が作った操り人形の「ピノキオ」は、ある日、妖精の魔法の力で人間のように話したり動いたりできるようになります。

このまま本当の人間になるための条件は、ピノキオが「正直で優しい性格になる」こと。

ピノキオは社会の荒波にもまれながらも、道徳心を身につけていきます。

「When You Wish Upon a Star」は映画のオープニングとエンディングで流れるディズニーの名曲ですが、ゼペットが星を見上げ「操り人形のピノキオが、本当の子供になってほしい」と願う劇中の冒頭でも流れている音楽です。

 

「願いが叶うまでの過程も素敵」だと気づかせてくれる

「スカイハイ・ウィッシュ」 ©Disney

映画の登場人物たちはみな、ラストシーンでそれぞれの願いを叶えます。

しかしこれらの音楽が流れるのは、願いを叶える方法を必死で考え、仲間と夢を語り合い、時には涙を流すような、願いに向かって努力しているシーン。

こうして願いが叶うまでの過程の曲だけを切り取って並べてみると、「願いを叶える」というエンディングだけでなく、「願いを輝かせる」素晴らしさも伝わる気がしませんか。

「スカイハイ・ウィッシュ」ではディズニー映画の曲と登場人物を通して、15周年のメッセージである「"Wish"を輝かせる」意味と素晴らしさを教えてくれているのです。

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