メンバーの変化について
――ところで、クラオカさんから見て、ミドさん変わったな、と感じることなどはありますか?
クラオカ:この10年で、色んな意味でアグレッシブになりましたね。
でも昔は昔で、別の意味でアグレッシブだったし、誰にも理解されない面白さがすごかった。
やはりえんそくの軸となる男なので、誰も理解してくれない方向の考えも当時は賛同できるところもあった。
でも今はもっとテレビ向けじゃないですけど、そういう方向のアグレッシブさが垣間見えて、頼れるなあと。あと変わったといえば、タバコを替えましたね。電気のやつ(※iQOS)に! そういうところもアグレッシブだなあって。
ミド:タバコも昔は気にしなかったもんね。社会的になりましたよ。社会的になったから、テレビ向けになったのかなあって。
Joe:適合しはじめた。
ミド:逆にユウスケの変わった所…? 年をとった?
クラオカ:年取りたくないよね。
Joe:だんだん音楽の話から離れていってますよ。
――せっかくの楽器隊インタビューなのに…。
クラオカ:ギターはお互いの好きなことをやって、好きなことを弾いて、勝手に結構みんな好き放題やってます、それが結果的に形になって…ていうレコーディングの仕方だから。
とてもストレス無くレコーディングやれてるなと思います。
――ちなみに今日はいらっしゃいませんが、ぶうさんの変わった所ってありますか?
Joe:私が入った3年間でも変わったと思います。
ミド:大きくなりました。
クラオカ:身体も態度もでかくなりました(遠くを見ながら)。
Joe:今のは1から10まで悪口でしたね。
ミド:彼も社会的になったというか。
Joe:プロっぽくなりました。
――「ウレぴあ総研」の最初のインタビューに比べたら精神的にずいぶんと丸くなりましたね。
クラオカ:でも俺はそれくらい尖ってる方が好きだったんですよ。
Joe:あと、歌うまくなりましたね。
ミド:それがメインだからね? バンドの中でメインの部分、伝える部分だから伸びてもらわないと。
クラオカ:声量も増してきている。
ミド:でも最近機動力は下がってますね。
Joe:バンド全体での話ですが、昔はステージの端から端まで走ったりとか、変な動きを多様にしてた気がします。
――そういえば、一昨年の秋あたりからステージ上のメンバーの立ち位置も変わりましたよね。以前は上手にベース、下手にギター隊がいるという、ヴィジュアル系ではあまり見ないパターンでしたが、いまはよくある上手にギター、下手にベース、ギターがいるというパターンですよね。単純にイベント転換時間などの問題ですか?
ミド:あれも元々そんなに意味があってやってたわけじゃないんで。
Joe:しっくりくる位置を探していたというか。
ミド:多分ギターが上手が普通だから、ベースが上手でってみたいな。
――強いこだわりがあったのかと思っていました。
ミド:最初はあったのかもしれないけど…、続けていく内に、対バン相手や箱にも嫌がられるんですよね。それで、普通の立ち位置でも良くない? ってなったのかな。
Joe:で、普通になりました。
ミド:俺、普通のベース位置って何していいかわからない。だから聞きましたもん、アルルカンの祥平とかに。「ベースってあそこで何したらいいの?」って。
――すごい質問ですね。
ミド:そしたら「カッコつけるんですよ!」、「手ェ挙げるんですよ!」って。で、「そうか」と徐々に慣れていきました。
――えらくザックリされたアドバイスですね。
ミド:ライブを観ても、そうやって思わせてくれたんですよ。
クラオカ:それで理論じみたことをいわれてもねー。
ミド:あと今の衣装は後ろが長いからアンプに当たっちゃうんです。だからいつも横向きになってます。
クラオカ:不憫だなあ。