ライジング・スター賞に輝いた綾野剛

綾野剛が公開中の主演映画『日本で一番悪い奴ら』の演技が評価され、ニューヨーク・アジア映画祭のライジング・スター賞に輝いた。授賞式に白石和彌監督と参加した綾野は「会場の皆様、本日はご来場頂きありがとうございます。ニューヨーク、最高です!」と英語でスピーチし、歓声を集めた。

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ニューヨーク・アジア映画祭は、北米有数のアジア映画祭で、映画祭ディレクターの呼び込みで授賞式のステージに登場した綾野は「非常に光栄な賞を頂き、大変嬉しく思っております。私個人が、この賞を受賞したとは考えておりません。この『日本で一番悪い奴ら』という作品が評価され、私が代表として、今日この賞を頂いたのだと思っております。この作品に、白石監督に、そして本日この場にお越しくださった会場の皆様に感謝申し上げます。本当にありがとうございました」とスピーチ。

映画は、日本警察史上最大の不祥事と呼ばれる実話を基に、ひとりの警官が“悪を絶つ”という信念の下であらゆる悪事に手を染めていく内容で、綾野が「映画の中でたくさん悪いことをしていますが、そのおかげで、この作品と、ライジング・スター賞を授賞した綾野剛がこの場います」と語り、観客を笑わせた。

映画の公式上映後には白石監督と綾野による、Q&Aの時間が設けられ、白石監督は「聞くところによると、ニューヨークでも警察の不祥事などがあるようですし、ギャングもいる。そのような環境で、どう観てもらえるのか不安だったが、楽しんでもらえて安心しました」とコメント。上映中には客席から何度も大きな笑いが起こったそうで、映画祭ディレクターのサミュエル・ジャミエールは「綾野さんがこれまで演じてきたすべての役柄に、自制と無謀が共存した今作が加わることで、彼のキャリアが完成したといえます。組織的権力の中心にはびこる腐敗を妥協することなく描写した壮絶な主人公の半生は、深作欣二の『仁義なき戦い』のような往年の傑作を想起させます。このような生々しいエネルギーをスクリーンに呼び戻してくれる作品と俳優を発見できたことにワクワクする気持ちが止まりません」と綾野の演技と、作品を高く評価した。

『日本で一番悪い奴ら』
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