綾野剛
俳優の綾野剛が7月9日、都内で行われた主演作『日本で一番悪い奴ら』の大ヒット御礼舞台あいさつに、メガホンをとった白石和彌監督(『凶悪』)とともに登壇した。先月開催されたニューヨーク・アジア映画祭で、今後の国際的な活躍が期待される俳優に贈られるライジング・スター賞を受賞したばかり。現地で授与されたトロフィーを手に“凱旋”した綾野は、「エンターテインメントの聖地で、パワーをいただいた」と誇らしげに語った。
綾野とともに現地入りした白石監督は「皆さんが、綾野剛が“ゴウ・アヤノ”として羽ばたき、早く世界で勝負してほしいと言ってくれた。映画の反応も良く、悪いことは世界どこでも通じるんだと実感した」と強い手応え。この言葉に対し、綾野は「たくさんの人が覚悟をもって臨んだ作品。この思いを絶やさず、白石監督と一緒に『次こそ代表作』と言えるものを作っていきたい」と再タッグを誓った。
実話に基づく小説を原作に、覚せい剤取締法違反容疑と銃砲刀剣類所持等取締法違反容疑で逮捕され、有罪判決を受けた北海道警察の警部が“やらせ捜査”や“銃刀法違反偽証”といった悪事に手を染めた顛末を描く。
公開後、綾野のもとには『凶悪』に出演したリリー・フランキーから「剛、よくやった。この作品は最高だ」とメールが届いたほか、自身の祖母からも「剛、最高だったよ」と絶賛の声が届いたという。一方、白石監督は「お褒めの言葉として、久しぶりにこんなヒドイ映画を見たと言われる」とこちらも喜びを噛みしめていた。舞台あいさつには共演する矢吹春菜、瀧内公美が花束を手に駆けつけた。
『日本で一番悪い奴ら』
公開中
取材・文・写真:内田 涼
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