NHKの2017年大河ドラマ「おんな城主 直虎」の出演者発表会見が12日、東京都内で行われ、主人公・井伊直虎を演じる柴咲コウをはじめ、新たな出演者に決まった菅田将暉、阿部サダヲ、菜々緒、春風亭昇太、尾上松也、浅丘ルリ子が出席した。そのほか、市原隼人、井上芳雄、花總まり、和田正人、小松和重、高橋ひかるが出演する。
戦国時代、遠江(現静岡県西部)の井伊家は戦のたびに当主を殺され、たった一人残された姫が直虎という勇ましい男の名で家督を継いだ。ドラマは、自ら運命を切り開き、戦国を生き抜いた“おんな城主”の激動の生涯を描く。
井伊家の嫡男で、後に“徳川四天王”の一人に数えられる直政を演じる菅田は、一つの大きな目標だったという大河ドラマ初出演について「すごくうれしいです。浮足立っています」と喜びを語り、「あまりこういう背筋がぴんとなる姿勢でお芝居をすることがないので楽しみたい。優しい先輩方に甘えながらキレッキレで井伊直政を演じられたら」と意気込みを語った。
徳川家康役の阿部は「皆さんが知っている家康より若めの、あまり知られていないところもやるので新しい家康を見せていきたい」と語り、「実年齢が46歳で、13歳からを演じるんです。それを楽しみにしております。趣味としては囲碁がすごく得意で、一人で二人分をやるお芝居もあるので、今、一生懸命アプリで囲碁をやっています」と笑わせた。
阿部は、この日が初対面だったという家康の正室・瀬名役の菜々緒について「この身長差を楽しみたい。この感じがすごく面白い」とアンバランスさをアピールした。
一方、菜々緒は「あまり緊張しない方ですが、今までの人生で一番緊張していると思います。(瀬名は)小さいころから玉のこしを狙っていたそうで、そういう役はかなり得意」と自信をのぞかせた。
今川義元を演じる静岡出身の昇太は「歴史が大好きで、特に今川家が好き。地元の戦国大名なので愛している。普段着ている着物も勝手に今川家の家紋を使っています」と“今川家愛”を示した。
義元の嫡男氏真役の松也は「無残に人をあやめる指示を出したり、悪役的要素のある時期もあるそうです。悪行を働く役は大好きなので楽しみつつ演じられたら」と期待を寄せた。また、義元の母・寿桂尼役の浅丘は「まさか昇太さんが私の息子とは思いませんでした」と驚きを語った。
主演の柴咲は個性豊かなキャストに囲まれ「男性陣が建設的に役を構築してドラマが作られていくのだろうという感じ。女性は人数的にもそんなに多くない現場になると思いますが、華となって直感的にお芝居して紡いでいくのかと思います」と印象を語った。
ドラマは来年1月8日から放送。