ドラァグクイーンになりきって初披露した三浦春馬

 ブロードウェーミュージカル「キンキーブーツ」公開通し稽古および囲み取材が21日、東京都内で行われ、出演者の小池徹平、三浦春馬ほかが出席した。

 2005年公開のイギリス映画をミュージカル化したこの舞台は、経営不振に陥った老舗靴工場の跡取り息子・チャーリー(小池)がドラァグクイーンのローラ(三浦)と出会い、差別や偏見を捨てドラァグクイーン専門のブーツ工場として再生する過程を描く。

 この日、ドラァグクイーン(異性装のひとつ)姿を初披露した三浦はしぐさや立ち居振る舞いもどこか女性らしく、「2013年に初めてブロードウェー公演を見て、いつかローラの役をやりたいと強く思っていたので、夢が実現するのを本当にうれしいと実感しています。ぜひ生でこの姿を見ていただきたいです」とアピールした。

 劇中で最も低いという12センチヒールのサンダルを履きこなしノリノリでターンを見せると「毎日ヒールを履き続けて、ヒールに適した筋肉になりつつあるんじゃないかと思います。プライベートで洋服を買いに行ったときも、鏡を見つめてちょっと男じゃやらないようなポージングで服を見てしまう」と体づくりに励んだというプロポーションにも自信をのぞかせた。

 最も身近で接する小池は「どんどん女の人に思えてきて変な錯覚に陥るくらい。毎日ヒールを履いて踊ったり、相当大変だと思う」と心境の変化を明かし、「だいぶ病みつきになっちゃった。目力が強いので、ぱっと見られたときに『そんな目で見てんじゃねーよ』と思います」と照れ笑いを浮かべた。

 また、「女装が癖になったのでは?」との問いには「ご想像にお任せします」とほほ笑み、「今年のハロウィーンに向けて、ひとつ武器を持ったなという感じ」と笑わせていた。

 ミュージカルは東京公演が8月6日まで新国立劇場 中劇場で上演。その後大阪公演、東京凱旋公演を行う。

関連記事