全世界で社会現象を巻き起こした『アナと雪の女王』待望の続編、『アナと雪の女王2』が、いよいよ2019年11日22日(金)に全国公開されます。
前作を凌ぐエルサ&アナの姉妹愛、冒険ものとしての面白さ、パワーアップしたエルサの魔法など見どころ満載の本作を、ひと足先に観た筆者が、ネタバレなしでレビュー。
『アナと雪の女王』は2作で1つの完成された物語
あれから3年、姉妹に再び訪れる試練
続編である本作の舞台は、雪と氷に覆われたアレンデール王国に温かな陽光が戻り、エルサとアナが固い絆を取り戻した前作『アナと雪の女王』の、3年後。
失われた少女時代を取り戻すかのように、平穏で幸せな日々を送っていた2人でしたが、ある日エルサだけに不思議な歌声が聞こえるように。
歌声に導かれ、エルサの持つ“力”の秘密を解き明かすため、新たな冒険へ出かけるところから、物語は展開して行きます。
前作は鑑賞必須
「2作で1つの完成された物語である。」と監督が語る通り、どちらが欠けても『アナと雪の女王』という1つ物語の完結は、見届けられないと感じました。
今作の劇中でも、前作『アナと雪の女王』のエッセンスやストーリーに関する場面がたくさん出て来るので、鑑賞は必須と言えるでしょう。
また、あまりにも世界的に大ヒットした作品の続編と言う事で、「前作より面白いかどうか」を比較する声も時折聞きます。
ですが前述の通り、どちらが欠けてもダメで、真に"2作セットで1つの物語であること"を感じさせてくれた内容だったので、その比較はあまり重要ではないな、と思いました。
もちろん、壮大なストーリーや質の高いユーモア、さらに固い絆で結ばれた姉妹愛…と、前作よりパワーアップしている要素もたくさんありましたよ!
明かされる秘密と過去
今作のテーマは、“なぜ、力はエルサだけに与えられたのか”解き明かすこと。
エルサの力の秘密だけではなく、力を持たないアナの役割や、2人とアレンデール王国にまつわる秘密、驚きの過去など、全てが明らかになります。
エルサにしかできない方法で、解き明かした過去を視覚的に見せる手法も面白く、全てのシーンが見逃せません。
お互いが誰よりも大切な存在であるエルサとアナを数々の試練が襲い、姉妹の絆が再び試され、旅の果てに辿り着いた答えには、なんだか誇らしい気持ちになりました。
彼女たちの人生をも揺るがす壮大な冒険の結末は、必見です。
アナの成長と、さらに深まったエルサへの愛
「何があってもエルサを守る」
前作から3年が経ち、21歳となったアナ。
表情や仕草など些細な部分もですが、今作では、アナの成長ぶりが本当によく描かれていました。
1人でなんでも抱え込んでしまいがちなエルサを本気で怒り、自分の危険を顧みず常にエルサの身を案じ、「何があってもエルサを守る」という確固たる意志の強さが、もう…!
エルサとアナ、2人の姉妹愛が大好物の筆者のようなアナ雪ファンには、たまらないシーンの連続。
一緒に過ごす初めての誕生日やクリスマスを経て、より固い絆で結ばれた2人。
ああ、ちゃんと3年が経って、一緒に時を刻んで成長してきたんだな…と言うのが感じられて、とにかく嬉しかった。
2人の関係性が、きちんと結末の答えに繋がっているところも、流石でした。