渋谷ヒカリエのオープン、そして東京スカイツリーの開業と、なんだかにわかに「東京」が盛り上がってきている。今どき首都にそこまで強い思い入れを持つ人はいないだろうが、だからこそ「ここらで新しい東京の力を見せ付けてやるぜ!」との機運が高まっているのだろう。
そんな現在の盛り上がりから遡ること2ヵ月前、ひっそりと1枚のCDがリリースされた。“東京”というタイトルの楽曲ばかりを集めたコンピ盤『東京こんぴ』。言ってしまえば企画モノなのだが、これがなかなかどうして、かなりの名盤だったのだ(紹介記事はこちら)。
“東京”というタイトルの曲はほかにもいろいろあるから続編も作れそう……、なんてことを思っていたところ、5月23日に早くも続編がリリースされた。「これが新しい東京土産」というコピー含め、タイミング的に完全に今の“東京ブーム”への便乗商品と思うかもしれないが、それでスルーするには惜しい、かなり推せる1枚になっている。
今回のタイトルは『東京こんぴ 藍盤』。前作との違いは、今回はタイトルの中に“東京”が含まれている楽曲が収録対象であること。それにより、選曲の幅は大きく広がったことになる。以下、今回の収録楽曲。
チャットモンチー『東京ハチミツオーケストラ』
フジファブリック『東京炎上』
サカナクション『モノクロトウキョー』
斉藤和義『Tokyo Blues』
bonobos『東京暮らし』
野宮真貴『手のひらの東京タワー』
曽我部恵一『東京 2006 冬』
BLACK BOTTOM BRASS BAND『東京の恋人’04』
ユニコーン『東京ブギウギ』
Cocco『Tokyo Happy Girl』
椿屋四重奏『トーキョー・イミテーション』
七尾旅人『1979、東京』
フラワーカンパニーズ『東京タワー』
おおはた雄一『真昼の東京』