と、ここまで読んでくださった文房具ファンのあなた。
“なんだ、今回は文房具情報、何もないじゃないか”と
思っていることでしょう。
がっかりするのはまだ早い。
特別に特別に、今年の後半に販売される、
鉛筆削り「野点(のだて:仮名)」の情報を公開いたしましょう。
「野点」は、半寸の鉛筆を楽しむための削り器です。

富士をバックにした野点。販売は銀座五十音にて。(ロケ地:三保の松原)
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短くなった鉛筆を、鋭角に削るのではなく、
すこし鈍角に削る刃を取り付けました。
外装は、素っ気ないアルミの筒。
筒の部分は、削り屑を落とすもよし、
上手に短い鉛筆を収納するもよし。
もちろん、削り屑を落としたあとは、
鉛筆に汚れもつくでしょうが、
それをどのように処理していくかは
各自の工夫。
そう、野でお茶を楽しむ野点の道具のように
大人が鉛筆を楽しむためのお道具です。

 
こちらが新しい補助軸。名前はまだない。
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もひとつ、おまけ。
「野点」と一緒に写っているのは
ちょいラグジュアリーな補助軸。
これもこの夏に登場しますよ。
乞うご期待。

以上、鉛筆を鉛筆以上に楽しむ三題でした。
さあ、今宵は、鉛筆を。

 

投票受付中!(~2012.6.8)

最近、鉛筆使ってる?

ういの・きょうこ 東京小猫商会:文具部2号、コモノ部4号。ボールペンとえんぴつの店&BraveBrownBag輸入総代理店:銀座『五十音』店主。嗜好性の高い文房具の販売や、日本全国の作家との交流を生かした製品プロデュースを手掛ける。全日空機内誌『翼の王国』コラム:『筆記交々』を2年間連載。著書『ボールペンとえんぴつのこと』(木楽舎)。公式サイト