映画『グッドモーニングショー』の完成披露試写会が29日、東京都内で行われ、出演者の中井貴一、長澤まさみ、志田未来、濱田岳、吉田羊、時任三郎、君塚良一監督が出席した。
本作は、テレビのワイドショーを舞台に、落ち目のキャスター澄田真吾(中井)が陥る災難だらけの1日を描いたコメディー。
この日は、主演の中井が欠席と言う設定で、中井は三枚目キャラの澄田として司会を担当した。登壇者へのインタビューでは澄田に成り切ったトークで観客を笑わせ、長澤には「おきれいでいらっしゃいますね。番宣などで(出演者が)番組にいらっしゃることはありますけど、“生”長澤まさみさんは初めて拝見しまして」とあいさつ。
長澤は笑いをこらえつつも「あー、初めまして」とさらりと流し、中井が「このドレスは長澤さんならではですね。長澤さんにしか似合わない」と白々しくお世辞の言葉をぶつけると、長澤は「そうですか、ありがとうございます」とそっけなく応じて会場を笑いに包んだ。
アナウンサーを演じた長澤は「女子アナという仕事は自分の女優という仕事と似ているようで全く違う世界だったので、台本を読んで演じられるか不安は感じました」と告白。それでも「作品のメッセージはとても誠実なものだというのを感じて、参加することがうれしかったですし、すてきな作品だと思いました」とコメントした。
生真面目な新人アナを演じた志田も「原稿を読むシーンは実際のアナウンサーの方に指導している先生にご指導していただき、アクセントや強弱の付け方を教えていただきました」と役作りの苦労を語った。
君塚監督に「もうこの設定やめませんか?」と突っ込まれながらも、最後まで澄田としてイベントを進行した中井。本作がモントリオール世界映画祭に正式出品されたことについても、欠席した中井の手紙を代読するという形で「監督、長澤さん、志田さんと共に日本を代表するつもりで現地に行ってきたいと思っています」と語った。
映画は10月8日からロードショー。