木村カエラが最新シングル『マミレル』のジャケット写真で、インパクト大なピンクまみれの姿を披露している。
誰ともカブらない世界観を演出するオンリーワンの存在。そんな彼女の魅力に改めて注目した。

世間や流行に左右されない独自の感性と世界観

“ナチュラル”や“個性的”という言葉は不思議な言葉だ。理想の生き方を示す言葉として女性誌などで幾度となく取り上げられているが、「ナチュラルになろう」と頑張ってしまう時点で、それはあまりナチュラルではないという矛盾が、この言葉には含まれてしまう。「個性的でいよう」という言い方も同様に、目指してしまう時点で既に何かが違うのだ。しかも、自然体であることと、個性的であることは、なかなか同居しづらい言葉でもある。

木村カエラが今もなお、同性から高い支持を得ているのは、彼女が常にナチュラルであり、個性的でもあるからだ。彼女がどんなフィールドにおいてもナチュラルでいられるのは、社会や世間の尺度や意見に左右されることのない、自分だけの感性を持っているからである。そして、その感性が他の誰にも真似できない独自の世界観を構成しているからこそ、彼女の存在や活動が個性的に映るのだろう。