「ぴあ」調査による2016年9月9日、10日のぴあ映画初日満足度ランキングは、渡辺航が描く大ヒットコミック『弱虫ペダル』のスピンオフシリーズをアニメ化した『弱虫ペダル SPARE BIKE(スペアバイク)』がトップに輝いた。
『弱虫ペダル』は、自転車ロードレースにすべてを賭ける高校生たちの熱いドラマを描いた作品。コミック、TVシリーズ、舞台と様々なジャンルで展開されている超人気シリーズで、「アニメをずっと見てきた」「原作を細かく読んでいる」という熱狂的なファンが劇場に集結したが、完成した作品は「原作に忠実」「漫画とのギャップがない。好きなシーンが動いているのがうれしかった」「原作の良さをしっかり取り入れながらも、オリジナルの部分もあり、映画ならではの楽しみ方ができる」などのコメントを引き出すクオリティに仕上がっているようだ。
シリーズを繰り返し楽しんできたファンを最も喜ばせているのは、劇中に描かれる“知られざるドラマ”だ。『…SPARE BIKE』は、シリーズの主人公・小野田坂道を指導し、チームを引っ張る頼れる先輩たちの過去の葛藤や苦悩が明かされる。出口調査では「チームメンバーの土台を作ったエピソードが詰まっていた」「巻島の自転車への思いが伝わり、今のスタイルができたのだと知ることができた」「くじけても立ち上がる姿に心を動かされた」「過去が見れたことで成長ぶりがわかった」など、なじみのあるキャラクターの初めて知るドラマに感動する観客が続出。シリーズを深く愛する観客であればあるほど高評価の作品になっているようだ。
なお、満足度ランキングは、ロックシンガー、ジャニス・ジョプリンの伝記ドキュメンタリー『ジャニス:リトル・ガール・ブルー』が2位に、広瀬すずと山崎賢人がダブル主演を務めた青春ドラマ『四月は君の嘘』が3位に入っている。
(本ランキングは、9/9(金)、10(土)に公開された新作映画9本を対象に、ぴあ編集部による映画館前での出口調査によるもの)
『弱虫ペダル SPARE BIKE(スペアバイク)』
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