今年は10周年なので歴史も見せつつも過去最高のものを作りたい
―今年はどんな「夏の魔物」になりそうでしょうか。
成田:甲本ヒロトさんがよく「最新作が最高」って言うように、「夏の魔物」もそうでありたいと思っているんですけど、今年は10周年なので歴史も見せつつも過去最高のものを作りたいと思っています。
コヤマ:すごい真面目だなあ。
MR.PAN:言葉だけ聞くと純粋なんだけどさ、実際に「夏の魔物」に行くとすごいよね。
コヤマ:出演者のメンツを見ると、尖ってるっていうかさ、他のフェスとは違うことをやってやろうっていう気持ちもあるだろうし、ラインナップの字面だけみるとそういう感じがすると思うんですけど、行ってみるとその感じプラス大致君のパーソナリティの部分なのか青森という土地柄だからなのか、ポカーンっとのどかな感じもあるんだよね。だからそんなにギスギスしないんですよ。
MR.PAN:そうだよね。フェスっていうバンド同士の切磋琢磨みたいなものもなくて、なんか「今年も来てしまいましたね、ここに」みたいな感じがあるよね。
コヤマ:そうそう、その感じが他では味わえないのが「夏の魔物」だよね。
MR.PAN:最近、若いアイドルたちがいっぱい来るから、逆にこっちが敬語になっちゃうよね。あれなんなんだろうね?
コヤマ:「あ、荷物すぐどかします!」とかね?わかるわかる(笑)。
MR.PAN:だから、おじさんたちが姿勢を正すには良いイベントだよね。「ああ、どうもすいません」みたいな。若い子に(笑)。
コヤマ:他のフェスだとだいたい会ったことあるし、バンドマン同士でそんなに緊張することもないもんね。だから大致君が思ってる以上に出てる人たちは色んな刺激は受けてると思うよ。
MR.PAN:だって、LAUGHIN' NOSEのPONさんがアイドルに「あ、良かったらこっち使って」って気を遣っているんだから。そんなイベント無いよ?
一同:あはははは!
コヤマ:良いフェスだよね。
MR.PAN:でもさ、いつも出演者を見ると「この人はいったい何をするんだろう?」っていう人おるやん?藤岡弘、さんとか何をするのかと思ったもん。俺、物販で藤岡弘、さんの珈琲豆(「藤岡、珈琲」)を買ったんだよ。
その後、楽屋で藤岡さんとすれ違ったから「珈琲豆、買いました!」って言ったら「ああ、ありがとうね」って言ってくれて。「これ、どうやったら一番美味しく飲めますか?」って聞いたら「まずは、富士山で水を汲んできてください」って。
一同:(爆笑)
MR.PAN:「富士山の水と、あとは気持ち」って言ってた。
コヤマ:「美味しくなれ~美味しくなれ~」って。そんな珈琲飲めないよ(笑)。いやあ~、やっぱり「夏の魔物」には強い男しか出ないね。男のしのぎ場だよね。
MR.PAN:藤岡さんとなかなかそんな話できないからね?そういう面白いエピソードができるから楽しいですよ、「夏の魔物」は。
成田:そもそもフェスを始めたことも、お2人の影響を受けていなければなかったですから。
自分の中で一番鮮明に記憶に残っている野外フェスも、「小岩井ロックフェス」(2003年8月23日THE NEATBEATS出演)で、雨の中でTHE NEATBEATSのライブを見たことを覚えてます。
SCOOBIE DOに「来てほしい」って連絡したら当時SCOOBIE DOのマネージャーをやっていたサニーデイ・サービスの田中貴さんからフライヤーが家にどっさり来て自分で配ったりとか、そういう1つ1つを今でもすごく覚えているんです。
MR.PAN:次はこのまま20周年まで行くの?
成田:行きたいっすね!
コヤマ:やり続けた方が面白いよ、これは。
MR.PAN:いい意味でも悪い意味でも、大致は全然変わってないよね。そういう意味で言うと、純粋なところは良いんだけど私生活はダメ人間だと思う。でも、音楽をやってる人はそれくらいの方が良いよ。
コヤマ:そうそう、だから魔物以外はたぶんダメだと思うからやり続けた方が良いよ。
成田:ははは!そうすね。
MR.PAN:これがなくなると本当のダメ人間だから。でもみんなそうだと思うよ。
コヤマ:うんうん、そうだよね。
MR.PAN:それが怖くてやり続けてるところもあるもんね。それをやめられる人っていうのはある意味正常なんだよね。それはそれで羨ましいと思うこともあるけどね。
コヤマ:でも10年やってるっていうことはやめられないってことだからさ。普通じゃないわけだから。それは続けないとね。
MR.PAN:そうそう、だから申し訳ないけど「おじいちゃん、土地すいません」って言って。
成田:いや、おじいちゃん亡くなったんですよ…。
MR.PAN・コヤマ:ええっ!?
成田:去年、亡くなりました…。
MR.PAN:それは知らなかった。そしたら今回はおじいちゃんトリビュート大会にした方が良いよ。
コヤマ:これだけ力を貸してくれたんだもんね。。
MR.PAN:でも良い思い出になったんじゃないの?なかなかそんな年齢で自分がロックフェスの本部に座ることなんてないもんね。
コヤマ:そうかあ。今年はそのことを忘れずにステージに立ちますよ。
成田:今年もよろしくおねがいします!今日はありがとうございました!
■「未来は僕等の風が吹く」MV
■『AOMORI ROCK FESTIVAL’16 〜夏の魔物〜 10周年記念大会』オフィシャルサイト
■リリース情報
2016年9月7日(水)発売
ファーストアルバム「夏の魔物」
・初回限定盤A(CD+DVD) ¥3,500(税込)/PCCA-04414
・初回限定盤B(2CD)¥3,500(税込)/PCCA-04415
・通常盤(CD only)¥3,000(税込)/PCCA-04416
【収録曲】※全形態共通
01:恋愛至上主義サマーエブリデイ
02:魔物、BOM-BA-YE 〜魂ノ覚醒編〜
03:恋の天国はケモマモハート
04:爆裂レボリューション
05:SUNSET HEART ATTACK
06:世界は愛と夢で出来ている
07:東京妄想フォーエバーヤング
08:バイバイトレイン
09:ダーリン no cry!!!
10:どきめきライブ・ラリ
11:リングの魔物
12:未来は僕等の風が吹く
13:サマーロマンサー
【初回限定盤A特典DVD】
「夏の魔物現象2016」メジャー3rdシングルレコ発ワンマンGIG 〜MAMONO BOM-BA-YE 2016〜
01:東京妄想フォーエバーヤング
02:恋愛至上主義サマーエブリデイ
03:バイバイトレイン
04:魔物、BOM-BA-YE 〜魂ノ覚醒編〜
05:どきめきライブ・ラリ
06:サマーロマンサー
【初回限定盤B特典CD】クロユリfrom夏の魔物
01:シンデレラは嘘つかない
02:黒百合マニフェスト
03:キュンキュンボンブ
■ライブ情報
夏の魔物ファーストアルバム発売記念
「夏の魔物現象2016」10th ANNIVERSARY BOM-BA-YE
日付:2016年9月16日(金)
場所:恵比寿リキッドルーム
時間:開場16:30/開演17:30
出演:人間椅子、大森靖子、生ハムと焼うどん、ベッド・イン、吉田豪、夏の魔物、クロユリfrom夏の魔物
スペシャルゲスト:大槻ケンヂ、and more...!!
チケット:
・10.1夏の魔物FESチケット付き:¥12,000(9/16当日にFESチケット引き換え)
・10.1夏の魔物FESチケット購入済み割引:¥4,000(9/16入場時にFESチケット購入チェック有)
・通常前売り:¥5,000(+1drink)
※各種「チケットぴあ」にて販売中!
『AOMORI ROCK FESTIVAL’16 〜夏の魔物〜 10周年記念大会』
AOMORI ROCK FESTIVAL’16 〜夏の魔物〜 10周年記念大会
日付:2016年10月01日(土)
場所:青森県東津軽郡平内町夜越山スキー場
時間:開場 6:30/開演 7:00
[出演者第四弾]
夏の魔物withヒャダイン、曽我部恵一、大槻ケンヂ、人間椅子、BELLRING少女ハート、清 竜人25、藤井隆、POLYSICS、神聖かまってちゃん、忘れらんねえよ、向井秀徳アコースティック&エレクトリック、ROLLY、SCOOBIE DO、THE NEATBEATS、HINTO、バンドTOMOVSKY、ザ・チャレンジ、Wienners、DOTAMA、Creepy Nuts(R-指定&DJ松永)、MOSAIC.WAV、SuG、アーバンギャルド、ベッド・イン、クリトリック・リス、早見優、こぶしファクトリー、バンドじゃないもん!、ゆるめるモ!、生ハムと焼うどん、ライムベリー、椎名ぴかりん、デスラビッツ、二丁ハロ、吉田豪、杉作J太郎、掟ポルシェ、久保ミツロウ・能町みね子、伊藤賢治、DJやついいちろう、DDTプロレスリング、クロユリfrom夏の魔物、and more…
[チケット]
・一般発売:8,000円
・4人セット券:30,000円
・中高生:3,000円(当日券のみ)
・当日券:9,000円
※入場時ドリンク代別途¥500
※各種「チケットぴあ」にて販売中!