成長して“表の顔と裏の顔”を使い分ける男子たち
――泥遊びでも、泥汚れを洗濯するのは大変なもの。そういう苦労も笑いに変える前向きさが素敵です。
まき:本音では、泥遊びが好きな子になってほしくないですよ。でも本人には「泥にツッコみたい!」っていう猛烈な意欲があるわけです。もう、この子をおとなしい子に育てるより、こちらが回線一本抜いちゃって泥が平気なお母さんになる方が早いんですよ。「あー、泥汚れ落ちない、まぁいいか」っていうところで納得しています。
――そんな男子あるあるの中で、キュンとするエピソードがキラッと光っています。「同じことを聞く理由」とか。
まき:あれはね、本人から聞くまでは分からなかったことなので本当にビックリしました。つたない言葉で「違うんだ!」って説明してくれる姿もかわいくて。
――だんだん「お母さんと一緒だと恥ずかしい」みたいな時期もやってきますね。
まき:わが家の場合は小学校3年生ぐらいで、人目を気にするようになりまして。どうやら社会の表の顔と家の中での裏の顔を使い分ける時期になったんですね。膝に乗って甘えるのにカーテン閉めたり(笑)。
でも、裏の顔は相変わらず「ママ、ママ」なんです。5、6年生でもママべったりっていう話も聞きます。
――ダンスィとの戦いは長いですね。
まき:長いですね~。今は中学生ですけど、相変わらず泥は家に持ち込みます。サッカーをやっても、雨の中でスライディングとか。コーチもコーチで「よーし、最後にスライディングして帰ろう!」って勧めたりね。
ある意味、ダンスィは一生ダンスィなんですね。もうダメだ、違う文化だと思うしかないです(笑)。