東宝株式会社とワーナーブラザースジャパン合同会社の共同製作・配給による『ジョジョの奇妙な冒険』の実写映画化が決定した。9月28日、都内で行われた製作発表会見で明らかになった。タイトルは『ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない 第一章』。三池崇史監督がメガホンをとり、山崎賢人が主人公・東方仗助を演じる。荒木飛呂彦による連載開始から30周年を迎える2017年夏に公開される。
会見には三池監督と山崎に加えて、神木隆之介(広瀬康一役)、小松菜奈(山岸由花子役)、岡田将生(虹村形兆役)、真剣佑(虹村億泰役)、山田孝之(片桐安十郎役)、伊勢谷友介(空条承太郎役)、平野隆プロデューサー(TBS)、市川南取締役(東宝株式会社)、高橋雅美社長兼日本代表(ワーナーブラザースジャパン合同会社)が出席した。
東宝×ワーナーの大手2社による共同配給について、平野プロデューサーは「日本で最も配給力がある東宝さん、そして世界中で愛される原作だけに洋画邦画を両方手がけるワーナーさんの両社にお願いすべく、交渉を重ねてきた」と経緯を説明し、「30年前にジョジョが漫画の新しい幕開けだったように、今回の試みが映画配給の新しい幕開けになれば。一ファンとしてどんな作品になるか楽しみにしている」と期待を寄せた。また、シリーズ化については「まずは(今回映画化する原作の)4部を完結させたい。そのためには、あと数作は必要」と構想を語った。
一方、東宝の市川氏は「ジョジョといえば、誰もが一度は実写化を考え、そして実現できなかった最後の原作。来年夏のナンバー1はもちろん、2017年のナンバー1作品に育てたい」。ワーナーの高橋氏は「2社が長所を生かし、力を合わせて、新しい1ページを開けるような素晴らしい作品にしたい」とそれぞれ抱負を語った。
数々の話題作を手がけてきた三池監督は、「オファーをいただき、3日間眠れなかった。これを作ってしまったら、今後何を作ればいいのか…。そう思える作品にしなければいけない。日本映画を全部リセットされるよう、力の限り頑張りたい」と武者震い。スペイン、カタルーニャ地方のシッチェスやバルセロナなどで撮影が行われる予定で、「ここに住みたいなと思える雰囲気があった」と語った。
『ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない 第一章』
2017年夏公開
取材・文・写真:内田 涼