はじめての「クマのプーさん」にもぴったり
©The Trustees of the Pooh Properties 2016
ディズニー版「くまのプーさん」は見たことがあるけれど、原作は知らない。
そもそもディズニー版も見たことはない。
そんな人や、あまり本を読まない子どもでも、「クマのプー 世界一のクマのお話」は優しく迎え入れてくれます。
原作「クマのプーさん」「プー横丁にたった家」では、著者A.A.ミルンによって全体に流れる軽快なリズム、E.H.シェパードによる見事な挿絵、そして石井桃子によってミルンの書いた雰囲気をそのまま訳しだした日本語訳と、他では絶対に味わえない世界観があります。
また、ピグレットは原作では「コブタ」、ティガーは「トラー」などとキャラクターの名前が違うほか、イーヨーなどの性格も本来原作では少し違ったものでした。
この世界観こそ本来の「プー」ではあるのですが、ディズニー版に慣れているとちょっと違和感があるのも事実。
「クマのプー 世界一のクマのお話」では、原作の雰囲気は大切にしつつも、ディズニー版に親しんだ読者でも入りやすい構成や日本語訳になっています。
全ルビですから、子どもが自分で読むこともできます。
全4章と短く(原作はそれぞれ全10章)、プー原作の世界に気軽に入るにはもってこいの作品です。
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