新キャラクター「ペンギン」が登場
全4章の中でも特に注目されているのが「冬の章」。
この章では、100エーカーの森に「ペンギン」がやってきます。
歩いていたら突然ペンギンに出会ったプーはどうするのか?E.H.
クリストファー・ロビンを知るというペンギンに対してみんなの行動は?
これまで100エーカーの森に新キャラクターを出そうという動きは何度もありましたが、今回のペンギンは非常にうまい展開。
「冬の章」の著者ブライアン・シブリーは、A.A.ミルンの生涯からプー詩集、原作までをわかりやすくまとめた「クマのプーさんの世界」の著者。さらにE.H.シェパードの挿絵をまとめた「クマのプーさんスケッチブック」の編者でもあります。
「クマのプーさん」を知り尽くす著者が書いたからこそ、自然な形で新キャラクターが加わり、プーの物語に新たなアクセントを加えています。
ファンも楽しめるお話
原作のファンがA.A.ミルンに対する深いリスペクトを掲げながら書いているので、原作ファンにも満足できる内容。
ゾゾや北極てんけんといった、これまでのお話の要素を散りばめ、さらに「クリストファー・ロビンのうた」「クマのプーさんとぼく」といったプーもの詩集からもエッセンスを取り込んでいます。
物語の展開も特に大変化があるわけでもなく、いつも通り。
慣れ親しんだプーの世界のいつも通りの物語が、また新たに楽しめるといった感覚です。
全20章の原作を何度も何度も読んできたファンにとって、また新しい物語に出会えるのは幸せなことでしょう。
原作出版90周年を記念した新作「クマのプー 世界一のクマのお話」。
初めての人でも気軽にプー原作の世界観を楽しめる一冊です。
この本を楽しんだら、ぜひ本物の原作「クマのプーさん」「プー横丁にたった家」も読んでみてください。
ディズニープーがもっと楽しめるようになりますよ。