『マイ・ベスト・フレンド』 (C)2015 S FILMS(MYA) LIMITED
トニ・コレットとドリュー・バリモアが共演する映画『マイ・ベスト・フレンド』が本日から公開されている。本作は相手がどんな状況であっても共に歩もうとする女性の友情を描いた作品で、このほど本編の一部が公開になった。
本作の主人公は、幼少期にアメリカからロンドンにやってきたジェスと、彼女が新しい学校で友達になったミリー。ふたりは幼い頃からずっと一緒でお互いのすべてを見て、共に体験し、友情を深めてきた。しかしある日、ミリーに乳がんが見つかり、同時期にジェスは長年願い続けていた妊娠が発覚する。映画は、友情が永遠に続くと思っていたふたりが、人生の岐路で迷いながら互いに向き合うとする姿が描かれる。
このほど公開になったのは、乳がん治療を続けていたミリーが両胸の切除を提案され、深く落ち込んでいるのを察したジェスが、彼女とタクシーに乗り込む場面。車内にはR.E.M.の『Losing My Religion』が流れ、ふたりは大声で歌いながら、ロンドンから遠くはなれたふたりの憧れの地ハワーズに向かう。この場所はブロンテの小説『嵐が丘』の舞台になっている場所で、ふたりは大はしゃぎするが、その胸中は複雑だ。
映画は、親友だから言えることを描きながら、同時に親友だから言うことをためらってしまう瞬間も数多く描かれる。大きな病を前に不安を抱えるミリーと、そんな彼女に妊娠のことを告げられないジェス。『Losing My Religion』は、叶わぬ恋を身を焦がして“信仰を失う”ほど途方に暮れてしまった男の心情を歌った楽曲で、ふたりが明るく大声で歌うことで、ふたりの複雑な心情がより伝わってくるシーンになっている。
『マイ・ベスト・フレンド』
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