『劇場版 暗殺教室 365日の時間』 (C)松井優征/集英社・アニメ「暗殺教室」製作委員会

「ぴあ」調査による2016年11月18日、19日のぴあ映画初日満足度ランキングは、第1位『劇場版 暗殺教室 365日の時間』。2位『機動戦士ガンダム THE ORIGIN IV 運命の前夜』。3位『orange -未来-』とアニメーション作品がTOP3を飾った。

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上位3作品はいずれもコミックが原作で多くのファンがいる作品だが、それだけに観客の期待値やハードルも高く、満足度の高い作品を生み出すことは容易なことではないだろう。近年は“原作付き”の作品が増える一方で、ファンをガッカリさせる作品が多いのも確かだ。しかし、先週末に公開された3作品はいずれもファンの心を掴み、高評価を集めた。ポイントになっているのは“原作の魅力を損なっていないこと”と“映画ならではの魅力があること”のようだ。

『劇場版 暗殺教室…』を観た原作ファンは「マンガやアニメの面白さが活かされている」「原作の良い場面ばかりを切り取っているので最後まで内容が濃い」と回答し、『orange…』の観客は「リレーシーンや回想シーンはマンガを読んでいたのでとても感動的だった」「劇中にこれまでの名シーンが散りばめられているので、原作ファン、アニメのファンにはたまらない」とコメント。3作品ともコミックを読み込んだ観客を納得させるクオリティだったようだ。

一方で、映画ならではの表現や新たに描かれるエピソードにも高い評価が集まっており、『暗殺教室』では「TV版になかったシーンがあるので観に来てよかった」「アニメ映画には声や音がついて臨場感があるから感情移入できる」という声が聞かれ、『機動戦士ガンダム』では「今までわからなかった部分が明らかになっている」「原作の絵のタッチと、今の技術でできるようになったこととのバランスがとれていて、映像技術が比べものにならないほど高い」などのコメントが集まった。

(本ランキングは、11/18(金)、19(土)に公開された新作映画11本を対象に、ぴあ編集部による映画館前での出口調査によるもの)