東京ディズニーランドの開園当初から約34年間運営されていたゴーカートタイプのアトラクション『グランドサーキット・レースウェイ』が、2017年1月11日(水)に終了します。
本物のエンジンをつんだ色とりどりのゴーカートに乗車すれば、子どもも大人も誰もがレーサー! トゥモローランドにあるレース場には、たくさんの憧れと思い出が詰まっています。
繰り返し乗った初めての“助手席”
当時3歳だった息子さんが、初めて車の助手席に乗ったのが『グランドサーキット・レースウェイ』だったと話してくれたのは、現在小学生の息子さんを持つお母さんです。
「1回目の乗車中に自分より小さな子がハンドルをつかんでいるのに衝撃を受け、乗り終わり直後に再度並び、2回目にはハンドルを握っていました。そして、2回目のスタート時、キャストさんのゴー!の動きに釘付けになり、3回目は再び助手席でキャストさんを凝視していました。」
何度も乗りたがる幼い子どもと、それを楽しむ親御さんの姿は『グランドサーキット・レースウェイ』の名物といっても過言ではないでしょう。
ひとりで乗れる! 嬉しく寂しい子どもの成長
しかし、子どもと一緒に過ごす時間は、年齢とともに変化していくと、中学生3年生息子さんを持つお母さんが、教えてくれました。
「幼稚園のころは、足がペダルに届かないので私が横でペダルを踏み、息子はハンドルを回しながら「ブーンブンブンブン! 」と声を出しながら、悦に入って運転していました。
小学生にあがり、ペダルに足も届き自分で運転できるようになると、今度は1人で乗りたがるようになり、私は待合のベンチで息子を待つようになりました。
お母さんが隣に乗っているのも、嫌な年代になったのだと思います。
私にとって、息子との東京ディズニーランドの思い出といったら『グランドサーキット・レースウェイ』。
夏の夜、風を切って走るのは気持ち良かったし、春は桜を眺めながら走りました。
娘は大人になるほど母親に近づいてきて仲良くなり、思い出もどんどん増えるのですが、息子は離れていく一方。
だから、なおさら息子との思い出は大切に思えて、終了は切ないのかもしれません。」