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 『スーサイド・スクワッド』のジョーカーの恋人ハーレイ・クイン(マーゴット・ロビー)が、彼と別れて独り立ち。モラルのない暴れ方で、ゴッサムシティの悪党たちから次々と恨みを買う。そんな中、ハーレイは謎のダイヤを盗んだ少女を守るため、くせ者だらけの女性たちとチームを結成し、悪の親玉ブラックマスク(ユアン・マクレガー)と全面対決をすることになる。  そんな“悪カワ”のヒロインが大活躍する映画『ハーレイ・クインの華麗なる覚醒 BIRDS OF PREY』が、3月20日(金)から全国ロードショー公開される。  今回は、まず、悪の親玉であるブラックマスクを演じたマクレガーのコメントを紹介しよう。  「こんなに興味深い映画に参加したことはなかった」と語るマクレガーは「テイクごとが新しい体験のようで、毎回がワンテイク目のようだった。カーチェイスシーンの撮影をした次の日に、ナイトクラブの舞台で音楽のシーンを撮ったり…。と思いきや、恐ろしいほど暴力的なシーンもあり、とても楽しかった。演技の方向が多方向に分散するこの映画では、演技を積み重ねることなんて不可能だった」と撮影を振り返った。  また、演じたブラックマスクについては、「ブラックマスクははとても極端な人間だ。脚本を読んだとき、演じるのがとても楽しい役になると感じた。彼はチャーミングで、カリスマ性があり、求心力があるが、瞬間的に人が変わることがある。人に好かれる部分も必要だと思って彼を演じた」と語った。

 一方、ジョーカーの元恋人で無鉄砲なハーレイ役のロビーは、本作ではプロデューサーも務めた。  ロビーは「何よりも大事にしたことは、アンサンブルキャスト(数人のキャラクターのストーリーラインを並行して進行させたり、エピソードごとに異なるキャラクターに焦点を当てるという手法)で描くストーリーだった。アクションやコメディー、それぞれのジャンルではうまくいくけれど、型にはめたくなかった。明らかな三幕構成(設定、対立、解決)で、観客が次に何が起こるか予想できてしまうような作品にはしたくなかった」と明かしている。(構成・田中雄二)