警視庁庶務係の瞳を演じる小松菜奈

 連動ドラマ「スリル!~赤の章・黒の章~」の試写会が6日、東京都内で行われ、出演者の小松菜奈、山本耕史、小出恵介が出席した。

 本作は、主人公が二人いる、総合・BSプレミアム連動のミステリードラマ。「赤の章」では、警視庁庶務係の瞳(小松)が、外河刑事(小出)や悪徳弁護士の白井(山本)を利用して怪事件を解決する姿を、「黒の章」では、強盗殺人事件に巻き込まれた白井の災難を描く。

 地上波の連続ドラマ初出演で初主演の小松は「素直にうれしかったです」とニッコリ。刑事ものも初めてだそうで、「長い説明ぜりふにいつも苦しめられています」と苦労ものぞかせるが、1話ごとに4人の監督が交代でメガホンを執る本作が新鮮なようで、「監督によって演出が違うことを楽しみながら、回りのたくさんの方の力を借りて頑張っています」と気合も見せた。

 そして「(自分も)物語が暗くて淡々と進んでいく刑事ものだと(チャンネルを)変えたりする」ことを明かしながら、「これはそれぞれのキャラも濃く、テンポが良くて軽く見られるので楽しめるんじゃないかな」とアピールした。

 そんな小松に山本は「台本は漢字ばかりで、菜奈ちゃんはどれだけしゃべっているんだ?というせりふ量だけど、アドリブにも応えてくれてしっかりやっている」とねぎらいの言葉を送った。

 自身が演じる白井については、最初から台本に“悪徳”と書かれる弁護士役はあまりないことを指摘しつつ、「チャーミングな愛すべき悪徳弁護士を目指して、窮屈になり過ぎず、スリルだけどスルリと抜ける感じで演じています」としゃれを利かせたコメントで会場の笑いを誘った。

 また、不器用な一面を持つ外河刑事役の小出は「最初は真面目な人だと思って淡々とやっていこうとしたら、結構ばかな役で抜け作。黒はどちらかというと真面目な刑事という感じだけど、赤は(黒の)5倍ばか」と語り、苦笑いを浮かべた。

 さらに「3人ぐらい監督を渡り歩くと、(それぞれ言うことが違うから)いい意味で諦めがつく」と本音を漏らし、「遊べるドラマ」として面白がりながら撮影に取り組んでいることを語った。

 特集ドラマ「スリル!~赤の章~警視庁庶務係ヒトミの事件簿」は総合テレビで22日午後10時25分から毎週水曜日に放送。プレミアムドラマ「スリル!~黒の章~弁護士・白井真之介の大災難」はBSプレミアムで26日午後10時から毎週日曜日に放送。