映画『ハルチカ』の公開直前イベントが23日、都内の私立岩倉高校で行われ、主演の佐藤勝利(Sexy Zone)、橋本環奈が登壇した。
原作は、初野晴氏の人気青春ノベル『ハルチカ』シリーズ。ちょっぴり頼りないが気の優しい美男子ハルタ(佐藤)と、気が強くて明るく元気な女子高生チカ(橋本)が高校の入学式で運命的な再会を果たし、吹奏楽部を舞台に音楽を通して気持ちをつなげていく“吹キュン”純愛ストーリー。
この日は、全国の中・高校の吹奏楽部を対象に行った「演奏動画投稿キャンペーン企画」の受賞校である私立岩倉高校、及び演奏協力した柏市立柏高校の吹奏楽部の生徒たち116人も出席。佐藤、橋本とのスペシャルコラボとして映画のテーマ曲を一緒に演奏した。
劇中と同様にホルンを担当した佐藤は、演奏後に感想を問われると「泣きそうです」と感動で声を震わせた。佐藤と橋本は、曲の冒頭では舞台裏で待機、自分の担当するパートのタイミングに合わせて中央通路から登場、生徒たちと合わせて演奏するという流れだったが、佐藤は「(待っている間)皆さんの演奏が素晴らし過ぎて(壇上に)出て来るのが怖かったんですよ」と告白。フルートを担当した橋本も「ドア前でガクガク震えてました。めちゃくちゃきれいな音が聞こえてきたので…」と苦笑いで出番前の心境を明かした。
さらに佐藤は「環奈ちゃんがずっと『みんなのフルートがうますぎる』『どうしよう!』とか言っていて、それを見て僕も緊張してしまって」と橋本の様子まで暴露。それでも無事、演奏を終えることができ「吹奏楽って改めていいなと思いました。すごくいい経験になりました」と満面の笑みを浮かべた。
橋本も「とにかくホッとしました」と笑顔。「ハルタ君(佐藤)の音に(自分のフルートを)つなげられるようにと頑張りました。あー!良かった!」と安堵の表情を浮かべると「感無量というか…116人の皆さんと一緒に演奏できて本当に良かったです」と目を潤ませた。
また撮影エピソードも披露した2人。吹奏楽部を演じた20人のメンバーが一足先にクランクアップする日、橋本は「最後の演奏が終わった時にこのまま終わるのがちょっと寂しいな…と思っていたら、勝利くんが『もう一回演奏していいですか?』って言ってくださって」と、撮影とは別にスタッフや先生たちに向けた“ラスト演奏”を行ったことを告白。
橋本は「監督は泣いていたし、私たちも泣きそうになりながら演奏したのですが、最後にみんなで“吹キュン”して達成感を味わえました」と振り返り、佐藤に向けて「さすがです!」と感謝した。これに佐藤は「みんなに良い人って思われたくて…」と照れ隠ししながら、「『ハルチカ』撮影終了のお祝いとして、みんなで一緒に吹けたことが良い思い出になっています」と胸を張った。
映画は3月4日から全国公開。