(左から)前田真宏監督、樋口真嗣監督、ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督

 映画『メッセージ』のスペシャル会見が14日、東京都内で行われ、同作のドゥニ・ヴィルヌーヴ監督と、日本のSF映画界を代表して樋口真嗣監督と前田真宏監督が対談した。

 本作は、巨大な宇宙船の襲来と地球外の知的生命体とのコンタクトというSFの王道的設定と、ヒロインのルイーズ(エイミー・アダムス)の人生の物語という、全く異なる二つのストーリーを繊細に絡ませて描く。

 映画を鑑賞後、絶賛した押井守監督、樋口監督、前田監督によるコメントと劇中のカットを織り交ぜた“応援動画”が披露されると、ヴィルヌーヴ監督は「とても深く感動しました。とてもすてきなお言葉をありがとうございました。映画作家にとっては、映画作家が一番タフな観客ですから」と感謝を述べた。

 樋口監督と前田監督は、ヴィルヌーヴ監督の一言一言に興味津々といった様子で、10月日本公開の『ブレードランナー 2049』や、『デューン/砂の惑星』の続編の監督にも抜てきされたヴィルヌーヴ監督の今後の予定について食い入るように聞き入った。

 樋口監督は「今日は(ヴィルヌーヴ監督作品の)ディスクを持ってきているので、あとでサインを…」と会見冒頭でおねだりし、実際にフォトセッションまで済んだところで、ペンとディスクを手に小走りで駆け寄った。ヴィルヌーヴ監督が「Friend」とペンを走らせたようで、樋口監督が「フレンド!?」と驚きつつ尋ねると笑顔で肯定され、樋口監督はガッツポーズをしながら報道陣に自慢した。

 映画は5月19日からTOHOシネマズ六本木ヒルズほか全国ロードショー。