3) 念押しの言葉「前にも言ったでしょう?」が見せる友情の重み
もうひとつ、ヒューゴーとグローリアの会話の中に、2年という時間の経過をうかがわせるシーンがあります。
それは、最後に4人のアーティストたちが見せる別れ際のやりとり。
「そうか…もう、終わりなのか…」(中略)
「前にも言ったでしょう? 私たちは、ひとつの海でつながっている!」
力強い念押しをして去っていくグローリア ©Disney 撮影 / YOSHI
実は2015年にも、別れを寂しがるヒューゴーのつぶやきに、グローリアは同じような受け答えをしていました。
「なあみんな、また会えるかな?」
「もちろんよ。私たちはひとつの海で、つながっているんだから!」…と。
2017年の「ファッショナブル・イースター」が、単なる一昨年の再演なのであれば、過去の発言をそのまま繰り返すこともできたでしょう。
でも、グローリアが今年あえてした「前にも言ったでしょう?」という念押しは、一度それぞれの地に帰り、また2年ぶりに再会できた仲間どうしだからこそ確かめ合える強調表現であるはず。
実に重みのある念押しですよね。
時の流れや、それに伴う人間関係の変化を感じられるのは、ミッキーらディズニーの仲間たちだけでなく、人間であるアーティストたちも主役ばりに活躍する「ファッショナブル・イースター」ならでは。
ぜひこの記事を参考に、2015年からの続き物を見るような、新しい視点からも「ファッショナブル・イースター」を楽しんでみてくださいね。
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