ボーカルは楽屋とステージの顔が全然違う
RYUICHI:みんな個性が強いから、それが上手いこと出せたなと思います。閣下(featuring16)のしゃべりやHIKARU.くんのまとめる才能、MAKIくんのハイトーン、ZINさんの太い声……。
――Shindyさんは?
RYUICHI:同じ事務所だから色々わかってるし(笑)、Shindyの埋もれない声は個性ですよね。前回はそれが上手いこと出せたなあと思います。
featuring16:みんなが歌ってくれるので私は喋りに集中できるのでみんなに感謝です! もちろん、雰囲気を壊さないように考えてます! 考えての前回で、自由すぎ!という意見が出ました(笑)。
HIKARU.:やってみて気づいたけど、ワンマンライブなんだけど、ワンマンぽくない。対バンじゃないけど、ボーカルだけが入れ替わったして、ワンマンぽくもない。セッションとも違う、新しい形なのかな。
ZIN:こういうスタンダードを俺たちが作っちゃいたいね。
――ちなみにイベントではなくて「ギター会」や「ドラム会」的な交流会は定期的に開催されていてSNSに写真があがっていたりしますが、ボーカルの方のそれはあまり見かけないような。ボーカルというパートの傾向でしょうか。
Shindy:「自分が一番」だと思ってるからじゃないですか。
ZIN:よく聞くのは「我が強い」とかだね。だから馴れ合えないとうか。
Shindy:バンドのボーカルってそうじゃないと。他のものを受け入れるようになっちゃうと引退ですよ。みんな看板を背負ってやってるんだから……。
HIKARU.:ほんとそれ。
MAKI:言われるやつ。
Shindy:だから普段から「自分が一番」って思ってないと。必ずボーカリストってそういう看板背負ってるから、馴れ合うのは良くないと思ってしまうのでは。
HIKARU.:あとみんな個性が強いから馴染めないんじゃないですか。それにボーカルって機材がとくに無いから、ギター会なら機材について熱弁できるけど、僕らマイクの他にボーカルの機材ってあんまりない。
MAKI:だって他のバンドだとボーカルが一番何考えてるかわからなくない? 楽屋とステージの顔が全然違うのってボーカルじゃない。
ZIN:変わり者も多いっていうか。
HIKARU.:変じゃないとできないですよ。
――そんなボーカリストが6人集まっていますが。
自分がナンバーワンだと思っている中で、リスペクトもある
MAKI:喧嘩はないしねえ。
ZIN:最初は心配もあったんですよ。それこそ我の強いやつらが集まるわけなんで、衝突もあるのかなと。でもなんかスッといけたのは、もちろんみんな自分がナンバーワンだと思っている中で、リスペクトもあるからだと思うんです。それがスムーズにいった要因なのかな。
featuring16:そういう意味では発起人を名乗っているくせに、気持ちの面では「私なんかがこんなところにいてすみません」って気持ちでいっぱいです。だいたい肩書きMCですし(笑)。
HIKARU.:あとはマジなようでマジじゃなかったりする(笑)。
――さきほどのShindyさんの学園祭発言にも通じますね。
MAKI:なんだかんだで確立されてるから、お互いにキャラをどう活かすかを考える感じになってきてる。「彼にはこの曲が合う」とか人のことを考えることのほうが多いですよね。
――皆さんに質問です。バンドのボーカルに一番大事なことは?
featuring16:わかりません! ボーカルの皆さんに聞いてください!
一同:(笑)