レアンドロ・ダミアン(川崎フロンターレ) (C)J.LEAGUE

いよいよスタジアムにファン・サポーターが帰って来る。5000人の制限付きながら、スタンドから静かにそっと選手たちを後押しするのだ。7月11日(土)の『2020明治安田生命J1』第4節では、対照的なリスタートとなった両軍が激突する。連勝リスタートの川崎フロンターレが再開後連敗を喫した柏レイソルを迎え撃つ。

それにしても、7月8日の川崎Fは凄まじかった。FC東京の堅い守備を蹂躙した。17分、CFレアンドロ・ダミアンのポストプレーからインサイドハーフ大島僚太が豪快な一発をズバリ。23分にはドリブルで右サイドを深く切れ込んだ右SB山根視来の折り返しを中央のダミアンがヒールで合わせてゴラッソ。28分には右ウイング家長昭博のクロスをダミアンが折り返すと、走り込んだ右ウイング長谷川竜也が冷静に押し込んだ。45分には山根のダイレクトクロスをダミアンがシュート、これはDFに当たるも、こぼれ球を長谷川が詰めた。前半で勝負ありの4ゴールを叩き込んだのだ。後半は得点こそなかったものの、チャンスを作り続け、多摩川クラシコで4-0という文句なしの完勝を収めた。

試合後、2ゴールの長谷川が「中3日でコンディションは最高ではなかったが、全員がハードワークできたと思う。中2日と身体的にキツイが、今は全員がいい準備ができているので、誰が出ても勝てるように準備をしたい」と次節を睨んだ。

開幕戦こそ北海道コンサドーレ札幌を相手に4-2とド派手な打ち合いを演じた柏だが、7月4日・FC東京に0-1、7月8日・横浜FCに1-3と再開後は躓いた。特に前節はいただけない。運動量を欠き、プレスがハマらず、後手を踏んだ。横浜FCの3倍となる12本のシュートを放ちながらも、1点にとどまった。オルンガ-江坂任のホットラインは精彩を欠き、FW呉屋大翔も移籍初ゴールをマークするも、再三あったチャンスを潰している。試合後、ネルシーニョ監督は「ゲームの入りが非常に悪く、ポジショニングが良くなく守備がハマらなかった。今日は戦術的にも技術的にもレイソルにとっては思わしくない結果だと思う」と反省の弁を口にしながらも、「序盤は困難に直面するというのは想定内」と前を向いた。

リーグ戦での対戦成績を振り返ってみると、柏が11勝5分10敗と勝ち越すが、直近4試合で川崎Fの負けなし、ここ3年間で4勝1分1敗とリードする。

果たして、川崎Fが3連勝を飾るのか、柏が星を五分に戻すのか。『明治安田J1』第4節・川崎F×柏は7月11日(土)・等々力陸上競技場にてキックオフ。チケットは予定枚数終了。試合の模様はNHKB S1にて生中継、DAZNにて生配信。