遠藤康(鹿島アントラーズ) (C)J.LEAGUE

どうした、鹿島アントラーズ。20冠ものタイトルを獲得してきた常勝軍団がクラブワーストの開幕4連敗と苦しんでいる。得点はわずかに1、しかもその1点はオウンゴール……。あの鹿島が『明治安田生命J1リーグ』最下位に沈んでいるのだ。

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前節もゴールが遠かった。7月12日・浦和レッズ戦ではこれまでスタメンを張ってきたFWエヴェラウドに代わり伊藤翔、守備的MFレオ・シルバに代わり永木亮太を起用した。鹿島はゴール前に侵入するも、なかなかシュートに持ち込めない。かと言って、浦和にも決定機を作らせずに前半を終える。だが、52分にフリーキックから失点を喫すると、15分後にエンジンがかかる。67分にMF遠藤康を投入するとシステムを4-4-2から4-1-4-1へ変更。終盤は攻める鹿島、守る浦和の構図が続いた。それでもゴールをこじ開けるには至らず。0-1で4連敗となったのだ。

試合後、ザーゴ監督は「あれだけ多くのチャンスを作っていながら決められない。ただ、チャンスを作るのは重要。このままずっと無得点が続くとは思わないので、それを決め切れるまで、辛抱強くやり続けるしかない。ここで下を向く必要はない」と継続の重要性と説いた。

一方、ブレない姿勢を貫いているのがアンジェ・ポステコグルー監督率いる横浜F・マリノスだ。

『明治安田J1』第3節・湘南ベルマーレ戦では63分のFWオナイウ阿道、MF水沼宏太、天野純の3枚替えが功を奏し3-2の逆転勝利。第4節・FC東京戦では今季初勝利の原動力となったオナイウらを先発起用。開始早々に先制しながらもFC東京のカウンターの餌食となり1-3となると再び63分にFWエジガル・ジュニオ、エリキ、仲川輝人を同時投入。結局1-3で敗れるも、指揮官は「カウンターとセットプレーでやられたが、チャンスを多く作った。全体的にはいいゲームができた」と満足の色を見せた。誰が出ても運動量を求め、どこが相手でもゲームを完全に支配し、リスクを恐れずゴールを狙い続けるのがポステコグルー流だ。

唯一毎年J1で行われているオリジナル10同士の対戦成績を振り返ってみると、鹿島が30勝8分22敗と勝ち越し、ここ10試合の戦績でも鹿島の6勝1分3敗とリードする。しかも直近の3敗はすべてアウェイでのもの。ホームでは実に7連勝中である。

果たして、鹿島が待望の今季初勝利をマークするのか、横浜FMが鬼門で勝点3をゲットするのか。『明治安田J1』第5節・鹿島×横浜FMは7月18日(土)・茨城県立カシマサッカースタジアムにてキックオフ。チケットはJリーグチケットにて発売中。試合の模様はDAZNにて生配信。