興梠慎三(浦和レッズ) (C)J.LEAGUE

前節今季初黒星を喫した浦和レッズと開幕戦以来となる勝利を手にした柏レイソル。『明治安田生命J1リーグ』第6節で両軍が激突する。

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リーグ再開後の浦和は盤石の内容ではないものの勝点を積み重ねていくしぶとさを見せ始めていた。リーグ再開の第2節・横浜F・マリノス戦こそスコアレスドローだったが、続く第3節はベガルタ仙台に2-1、第4節も鹿島アントラーズに1-0と競り勝った。いい流れで迎えたFC東京戦だが、球際で後塵を拝し、自らのミスから2失点を許したのだった。

ボランチ柴戸海が「ちょっとしたところの勝負の際で負けてしまったのが今回の敗因。サイドに出たところで、もう少しチームで連動してプレッシャーをかけて奪い切るというところをやらなければいけない」と守備面の課題を語れば、GK西川周作は「先制をされた後、相手もしっかりブロックを作って中をやらせない、カウンターをやらせないというところを徹底してきた。次の段階として引かれた相手に対してどう崩していくのか、もっとやっていかなければならない」と攻撃面の次なるステップを口にした。柏戦では前節の反省を生かせるか、浦和の真価が問われる。

一方の柏は再開後3試合沈黙していたエースが前節・湘南ベルマーレ戦で目覚めた。オルンガはそれまでのコンディション不足が嘘のようにキックオフとともに前線で動き回った。19分にコーナーキックからの跳ね返りからのクロスをヘディングをでズバリ、前半終了間際にはGKの逆を突くPKを決めた。オルンガの開幕戦以来となる2ゴールが決め手となり3-2で勝利したのだった。

殊勲のオルンガは試合後「しばらく得点から遠ざかっていたこともあって、チームメートがPKを蹴らせてくれた。それには感謝したい。ここ3試合は無得点だったけど、監督がチャンスを与えてくれたおかげで得点を取ることができた。その信頼に感謝したい」と指揮官とチームメートへの感謝の言葉を並べた。

守備陣を入れ替えディフェンスに安定感をもたらしたネルシーニョ監督は「今日の試合の結果は非常に大事だった。これまでの結果が出なかった3試合と比べても今日の選手たちはゲームの入りから非常に良かった。この勝利は今後落ち着いて戦っていくためにいいキッカケを与えてくれると思う」と手応えを口にした。果たして、このまま上昇気流に乗るのか、柏の本領が試される。

リーグ戦での対戦成績を振り返ってみると、浦和が22勝7分15敗とリードするも、直近6試合では3勝3敗と互角の星を残す。

『明治安田J1』第6節・浦和×柏は7月22日(水)・埼玉スタジアム2002にてキックオフ。試合の模様はDAZNにて生配信。