大島僚太(川崎フロンターレ) (C)J.LEAGUE

まさに無双状態である。川崎フロンターレが『2020明治安田生命J1リーグ』再開後7連勝、唯一の無敗をキープしている。7勝1分でもちろん首位、2位に勝点5差をつける。

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内容も盤石だ。2位ガンバ大阪の敵地に乗り込んだ前節も見事だった。前線からのアグレッシブなプレスに後塵を拝し、相手にペースを握られると、鬼木達監督はハーフタイムで修正。MF三笘薫を投入し、右ウイング家長昭博をインサイドハーフへポジションチェンジすると、後半早々の48分にMF大島僚太が大卒新人・三笘とのパス交換からミドルシュートを炸裂。先制点を奪えば川崎Fのもの。家長を中心にしたパスワークで翻弄したかと思えば、しっかりブロックを敷いた守備からカウンターでゴール前に迫った。追加点こそ奪えなかったものの、地力の差を見せ付ける1-0となった。

クラブ新記録のリーグ7連勝をマークした4日後、川崎Fは『2020JリーグYBCルヴァンカップ』でもその強さをいかんなく発揮した。グループステージ第2節でG大阪戦から7人先発を入れ替えた川崎Fは、リーグ戦第8節と同じメンバーをピッチに送り出した鹿島アントラーズに3-2で勝利したのだ。

前半終了間際にシュートのこぼれ球をゴールラインで拾った三笘はドリブルで中央に持ち込み、そのままシュート。前半のうちに先制すると、鬼木監督は後半立ち上がりからCF小林悠と大島を投入し、勝負をかける。47分に大島が見事にコントロールされたミドルシュートを決めれば、55分には三笘の絶妙なグラウンダーのクロスをファーの大卒ルーキー・旗手怜央がズバリ。試合終盤の2失点は余分だが、今の川崎Fはチームとしての完成度の高さを見せ付けている。試合後、指揮官も「今は誰を出してもチームとして本当に同じ力が出せている。むしろ違ったパワーをどんどん出してくれている」と選手たちを称えた。

対する大分トリニータは4連敗、2勝1分5敗・14位と低迷する。直近2試合の相手は奇しくもリーグ戦とカップ戦の舞台を変えて川崎Fと同じ。『明治安田J1』でFW高澤優也の2試合連続ゴールで先制するも、鹿島の反撃に遭い1-4。『ルヴァンカップ』は先発総入れ替えで臨み、G大阪と1-1。残念ながらGS敗退となったが、久々に持ち味を発揮した90分となった。大分はこのG大阪戦をキッカケに変えられるのか。

果たして川崎Fが白星街道を突き進むのか、大分が連敗を止めるのか。『明治安田J1』第9節・川崎F×大分は8月8日(土)・等々力陸上競技場にてキックオフ。チケットは予定枚数終了。試合の模様はDAZNにて生配信、NHK BS1にて生中継。

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