マルコス・ジュニオール(横浜F・マリノス)(C)J.LEAGUE

前節の勝利がターニングポイントとなるか否か。横浜F・マリノスが『2020明治安田生命J1リーグ』第9節で柏レイソルを迎え撃つ。

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王者にとって8月1日・ベガルタ仙台戦は薄氷を踏む勝利となった。ボールを支配し押し込むも、最後の部分の精度を欠きゴールが遠かった。引き分けが濃厚と思われた95分、左SBティーラトンのクロスのこぼれ球を途中出場したマルコス・ジュニオールがダイレクトに右足を振り抜き劇的ゴール。前節負傷欠場したマルコスがわずか11分で勝点3を手繰り寄せる大仕事をやってのけたのだ。昨季得点王はこれで出場3試合4得点、いよいよ乗ってきた。

最後尾にはGKパク・イルギュが帰って来た。開幕戦以来の出場となるも守護神は好セーブを連発。大胆なポジショニングと的確なコーチングで広大なスペースをカバーした。

第6節にもうひとりの得点王・仲川輝人が戦線離脱し、第7節をもって遠藤渓太はドイツへ移籍となり手薄になったアタッカー陣だが、今節にはエリキの復帰が目され、さらに松本山雅FCからポルトガルへ渡った前田大然が新加入した。守備の要チアゴ・マルチンスも今週末の復帰が予想される。3勝1分4敗・11位と浮上のキッカケを掴めなかった王者だが、いよいよ反撃態勢が整いつつある。

しかも今節の相手は柏だ。大幅にメンバーを入れ替えたとはいえ、2日前に『2020JリーグYBCルヴァンカップ』を戦った相手に、グループステージ免除の横浜FMが負けるわけにはいかない。

一方、5勝3敗・暫定4位に浮上してきた柏も譲る気はさらさらない。『明治安田J1』再開後に3連敗を喫したが、第5節・湘南ベルマーレを相手に3-2で逃げ切ると、続く浦和レッズ戦は4-0、第7節・ベガルタ仙台戦も5-1と粉砕、前節・名古屋グランパス戦は相手に押し込まれながらもエースが数少ないチャンスを決めて1-0。オルンガは4戦7発、得点ランキングを独走する9ゴールと手を付けられない活躍を見せている。

リーグ戦だけではない。8月5日の『ルヴァンカップ』GS第2節・湘南戦では名古屋戦から8人メンバーを入れ替えながらきっちり1-0でGS突破。打ち合いあり、大勝あり、ウノゼロありと、今の柏の強さは本物である。

リーグ戦での直接対決では柏が20勝9分17敗とリードするも、直近10試合では横浜FMの4勝3分3敗が逆転する。

果たして横浜FMが今季初の連勝をマークするのか、柏が公式戦6連勝を飾るのか。『明治安田J1』第9節・横浜FM×柏は8月8日(土)・日産スタジアムにてキックオフ。チケットはJリーグチケットにて発売中。試合の模様はDAZNにて生配信。