(写真左より)大久保直弥ヘッドコーチ、サンウルブズ最多出場をマークした浅原拓真 (写真左より)大久保直弥ヘッドコーチ、サンウルブズ最多出場をマークした浅原拓真 (C)JSRA photo by H.Nagaoka 

8月8日、ヒト・コミュニケーションズ サンウルブズメモリアルセレモニーが秩父宮ラグビー場で開催。2016年から5シーズン『スーパーラグビー』に挑んだ歴代選手たちが集い、表彰式やトークショーが行われた。

主な表彰は以下の通り。
【Most-Capped Player】浅原拓真(日野レッドドルフィンズ)
【2020 Player of the Year】マイケル・ストーバーグ(レベルズ)
【2020 Team Man of the Year】木村貴大(無所属)
【2020 Rookie of the Year】シオサイア・フィフィタ(天理大)
【2020 Staff of the Year】宮崎吉朗トレーナー

2016年から4シーズン、最多43試合に出場した浅原は「僕らがこうやって長くツアーできたのはスタッフ、運営、ファン、スポンサーの方たちのおかげだと思っている。本当にありがとうございました」と感謝の言葉を口にした。

サンウルブズを運営するジャパンエスアールの渡瀬裕司CEOは「この5年間は厳しい壁にチャレンジし続けた期間。本当に厳しい5年間だったが、選手、スタッフも常に完全燃焼しながら、逆境に立ち向かうチームカルチャーを醸成できた。個人的な感想だが、なんとかサンウルブズがもう1回世界にチャレンジする機会があればと願ってやまない」と希望を語った。

大久保直弥ヘッドコーチ(ヤマハ発動機ジュビロ)が「サンウルブズのファンは世界一だと思っている。数えるほどしか勝てなかったが、勝てた時のスタジアムとチームの一体感は一生忘れない。ぜひみなさんも忘れず、この思い出を大事にしてほしい」と言えば、沢木敬介コーチングコーディネーター(キヤノンイーグルス)も「開幕戦をターゲットにして(勝利できたのは)、ホームの声援と選手の力のおかげ。なかなか結果が出ない時も温かい声援を送っていただき励みになった」とコメントした。

イベント後には3選手が取材対応に参加。次のように振り返った。
「サンウルブズによって、海外の選手と試合をすることが普通になる、それがいいこと。2016年に関してはキャプテンとしてキツイ状況だったが、そんな中チームに接することが勉強になった」堀江翔太(パナソニック ワイルドナイツ)
「『スーパーラグビー』に参戦することでテストマッチレベルの試合が毎週経験できた。南アフリカとかタフなツアーも経験し、メンタルも鍛えられた」大野均(元東芝ブレイブルーパス)
「今、オーストラリアの国内リーグ中継を見ていて“この選手たちと試合をしていたんだな”と冷静になって思うと、自信につながる。足りない部分はありすぎる。一番はフィジカル。体格差は無理なので、自分の大きさで何をするか、スピードをどう生かすかを考えていきたい」齋藤直人(サントリーサンゴリアス)