室屋成(FC東京) (C)J.LEAGUE

右SB室屋成を勝利で送り出す。FC東京の背番号2のドイツ・ハノーファー96への移籍が明らかになった。8月15日の『2020明治安田生命J1リーグ』第10節・名古屋グランパス戦が室屋のFC東京ラストマッチとなるのだ。

室屋はここまで高精度のクロスでチャンスメイクを連発、前半のチームMVP級のパフォーマンスを披露している。だが、チームはここ4試合で3分1敗と足踏み状態。しかも、9試合で12失点と堅守のFC東京らしくない戦いぶりが続く。

セレッソ大阪との前節は引き分けに終わったが、4試合ぶりのクリーンシートをマーク。試合後、長谷川健太監督も「締まった試合ができた。非常に好調なセレッソに対して90分通して自分たちの色も出して戦えた。今日の試合は大きな一歩。こういうゲームをしながらしっかり勝利につなげていきたい」と前を向いた。さらにJ1リーグ戦デビューで好セーブを連発した22歳のGK波多野豪に対し、「初先発でよく失点0で抑えてくれた。大きな貢献をしてくれた」と労った。

FC東京は復調のキッカケを掴んだ。このキッカケを生かすか否かは次節次第。名古屋戦が大きな意味を持つ。

対する名古屋は好調を維持する。『明治安田J1』第8節・柏レイソル戦で0-1と今季初黒星を喫したが、続く第9節では浦和レッズを6-2で粉砕。右サイドハーフ前田直輝が38分でハットトリックを達成する計4ゴールの大爆発を見せれば、5試合ぶりに先発復帰したトップ下ガブリエル・シャビエルも1ゴール2アシスト合計5得点に絡む大活躍。大勝劇にマッシモ・フィッカデンティ監督も「今日は高いレベル、高いクオリティー、高いインテンシティーで試合ができた」と胸を張った。

8月12日の『2020JリーグYBCルヴァンカップ』グループステージ第3節・川崎フロンターレ戦でも名古屋は主力を並べた。試合開始早々に2得点を奪うも、そこは今季公式戦11戦無敗の川崎F。時間の経過とともに主導権は川崎Fへ。名古屋は終盤の数的有利も生かせず、2-2のまま両軍ともグループステージ突破、決着はプライムステージ持ち越しとなった。

リーグ戦での対戦成績を振り返ってみると、FC東京が17勝7分12敗とリード。しかも直近7試合で負けなし、FC東京が4連勝中。ここ4試合で永井謙佑もディエゴ・オリヴェイラも3ゴールをマークしている。

果たして、休養十分なFC東京が5試合ぶりに勝利を飾るのか、名古屋が再び連勝モードに突入するのか。『明治安田J1』第10節・FC東京×名古屋は8月15日(土)・味の素スタジアムにてキックオフ。チケットは予定枚数終了。試合の模様はDAZNにて生配信。