「Chocomoo EXHIBITION ーOUR SECRET PARTYー Supported by WITH HARAJUKU」 取材・文・撮影:五月女菜穂

モノトーンで描くポップな作品が人気を集めている京都府出身のイラストレーター・Chocomoo(チョコムー)の大規模展「Chocomoo EXHIBITION ーOUR SECRET PARTYー Supported by WITH HARAJUKU」が2020年8月13日(木)から、東京・原宿にあるWITH HARAJUKU HALLで開催されている。

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日本をはじめ海外のアパレルブランドや企業とのコラボレーション、さまざまなアーティストへの作品提供をするなど、幅広いシーンで活躍しているイラストレーター・Chocomoo。単独の個展としては3年ぶりとなる本展は73点が展示されており、そのうちおよそ9割が新作でChocomoo史上最大規模の展示となる。本展示のサブタイトル「OUR SECRET PARTY」は、「Partyのようにみんなに楽しんでほしい。そして、実際に来ないと分からない、新しい発見があると思うのでSecretとつけました」という。

展示は大きく分けて、4つのカテゴリーに分類される。

1つ目は、2009年に韓国で開催した個展の作品群を中心とした「THAT’S A PARTY」。作品中には「Everything will be all right(すべてはうまくいく)」といったポジティブで、人々を勇気づける言葉が並び、より直接的なメッセージ性を感じる。

2つ目は、「DIARY OF A MOMENT」。いままでの即興的なイメージから、より具体的なイメージへ、そして、モノクロの作品からカラーを取り入れた作品へとChocomoo自身の新しい挑戦を見てとれるカテゴリーとなっている。

3つ目は、マンハッタン出身の写真家・Bobby Grossmanとのコラボレーション作品。BobbyからChocomooに連絡があり、2014年と2019年にコラボレーションが実現。Bobbyが撮影した、画家のアンディ・ウォーホルなどの写真に、Chocomooがイラストを書き込んでいる。展示されている7作品はいずれも日本初公開だ。

そして4つ目は、「 MUSIC IS LOVE」。創作時は必ず音楽をかけるなど、Chocomooを語る上で外せない“音楽”をテーマにした作品群だ。くねくねと曲がりくねった線がChocomooの絵の特徴の一つだが、そうした曲線も音楽に影響を受けたからだという。

そのほか、新型コロナウイルス感染症と最前線で闘う医療関係者らに敬意と感謝の気持ちを込めて描いた「THANK YOU」という作品や、Chocomooがイラストを描いたヤマハストリートピアノ「LovePiano5号機」なども見どころだ。開幕を前に行われた報道内覧会では、Chocomooがライブペイントを披露した。音楽が流れる会場で、ピアノの鍵盤や本、レモンなど、次々と湧き上がるイメージをキャンバスに描き連ねていた。会期期間中、数回にわたってゲリラ的にChocomooが絵を描き足し、作品を完成させていく予定だという。会期は9月28日(月)まで。会期中は無休。